アセアンのホテル料金について考える
2015年11月15日
アジアのホテルは本当に安いのか? アセアンの宿泊費の傾向を検討してみました。
途上国のホテルは意外と高い
アセアン10カ国の「旅のインフラ」は必ずしも均一ではありません。シンガポールやクアラルンプール、バンコクなどでは、いわゆる先進国レベルのサービスが期待できます。一方、途上国では外国人の使用に耐えられるホテルが少ないため需給バランスが取れていません。そのため「良いホテル」があっても想像以上に割高なのが現状です。
特にミャンマーは欧米諸国による経済制裁が解けて間もないことなら、外国人が泊まれる施設が限定的なため、全体的に高め傾向にあります。また、カンボジアやラオスでは、マンションな高級住宅を改装した「ブテッィクホテル」と呼ばれる施設は多いのですが、商談を行う会議室や接待に使えるレストランなどを揃えた「本格的な」ホテルの数は限られています。
安さを求めるのもまた問題
「少しでも旅のコストを抑えたい」という気持ちはよく理解できます。しかし、ホテルに関しては、価格が安い施設にはそれなりの「ワケ」があるのです。ホテルの価格を決める要因として次のようなポイントがあります。・ホテルクラス
・立地の良し悪し
・付帯施設の充実度
・建物の新旧
・客室そのものの広さ
・サービスのレベル
・季節、時期的な変動
・イベントの実施
同じ都市の同じクラスのホテルであっても、上記のような要因で価格差が発生するわけです。「安い部屋が見つかった」と安易に取ると、立地が悪いとか、部屋が狭いとかといった問題が潜んでいる可能性が否めません。また、窓のない部屋が極端に安く売られているケースもあります。「寝に帰るだけだから窓無しでも良い」と考える人もいるでしょう。しかし、そういった部屋は換気が悪くて日当たりがないため、見えないところでカビが異常発生していたりと衛生上の問題も否めません。
"Marina Bay Sands in the evening - 20101120" by Someformofhuman - Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Commons.