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伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
伊藤雅雄 インバウンド旅行研究家

インバウンドのスポット 「お稲荷さん」の総本宮、伏見稲荷大社


2017年4月30日

インバウンドのスポット 「お稲荷さん」の総本宮、伏見稲荷大社
訪日客にとって必見のスポットといえば、京都の伏見稲荷大社です。
日本人にとって最も身近な神社といえる「お稲荷さん」。伏見稲荷は全国におよそ3万社あるとされる稲荷神社の総本宮です。初詣の時期には、近畿地方で最も多い参拝者を集めます。
ここが今、訪日客にとって必見のスポットのひとつとなっています。伏見稲荷の神体である稲荷山に登る途中、本殿の裏側には赤い鳥居が連なる「千本鳥居」があり、これが外国人の目には「日本の代表的な風景」と映るようです。また、稲荷山の「お山めぐり」は欧米人が好むウォーキングルートにもなっています。
JR奈良線の稲荷駅の目の前に一番鳥居があるロケーションの良さ、さらに拝観料が不要で24時間開いていていつでも入れるといった好条件が重なり、外国人の人気を集めています。普段の日は日本人よりも外国人参拝客の方が多い、という状況です。なお、夜間でも参拝に来る観光客がいるため、山麓にある本殿のあたりはライトアップされているほか、参道も終夜照明が点いているそうです。京都駅を起点に2時間もあれば、「千本鳥居」を散策して戻って来られます。
本原稿は、絶版扱いとなった伊藤雅雄著「インバウンドの聖地50選(2015年10月発刊)」からの抜粋です。
本稿で選んでいる「訪日客に注目されている観光地」は数値的な根拠はありません。明らかに外国人の訪問者が多い、ある特定の国籍の人々が出かけている、日本人には知られていないが訪日客が積極的に訪れている、などの場所を選んでいます。

インバウンドのスポット

伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
伊藤雅雄 インバウンド旅行研究家

伊藤雅雄(いとうまさお)
大学在学中に、中国語と比較文化論、シルクロード史などを研究。卒業後、旅行代理店に就職するも、1997年の香港返還を機に、エッセイやコラム執筆、書籍制作に携わる編集者兼ライターに転向。過去25年以上にわたり、添乗や視察、取材などの目的で日本人が行きそうな外国の街のほとんどを訪れている。特に中国をはじめとするアジア各地に土地勘がある。

2007年夏より英国・ロンドンに在住。2014年からは「日本最大級の旅行情報サイト・トラベルコちゃん」のレポーターとして従事しているほか、バーチャル編集プロダクション・Watch! CLMBの編集主幹として、アジアの新興国に関する書籍の制作に携わっている。
著書に、日本を訪れる中国人観光客について論じた「中国人ご一行様からのクレームです(三修社刊)」がある。

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