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「観光ビジョン」に貢献している在外邦人のJRパス利用


2016年12月26日

「観光ビジョン」に貢献している在外邦人のJRパス利用
訪日外国人旅行者数を2020年に4000万人に達成させようと、2016年3月に政府が打ち出した観光ビジョンについて考えてみました。在外邦人の方には今回のJRパスの条件変更がこのビジョンにも影響を及ぼす事が分かると思います。
観光ビジョンは「3つの視点と10の改革」から成り立っています。その中から幾つか抜粋して、あくまでも私個人の意見ですが、在外邦人が現在貢献しているであろう例、また私の個人的な考えを挙げてみます。

観光資源の魅力を極め、地方創生の礎に

とても良い視点だと思います。でも、この下の写真のように「英語版パンフレットあります!」と日本語で書かれてあったりするのを目にしたことはありませんか?
これが日本の現状であり、この状況がたったの3年で変わるとは思えません。特に地方では外国語を話せる人材が豊富とは言えず、折角、海外旅行客のために外国語パンフレットを作っても、勧めるすべも無いのです。在外邦人は、海外の日本人コミュニティを介して幅広く違う地方の人と親しくなり、日本に帰国の際は外国籍の家族や友達を連れて、JRを使って地方に行く例も多々あります。観光による地方創生はスローガンに掲げるのは簡単でも、実際、地方都市の人口減少、人材不足を補うことはかなり厳しい課題です。そう言う中、在外邦人を活用してこそ活性化が行えるような気がします。
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「改革5. 観光産業  古い規制を見直し、生産性を大切にする観光産業へ」
古い規制を見直す。今回のJRグループさんの条件変更理由の一つだと思われますが、これは本当に生産性の上がる変更なのでしょうか?
在外邦人を切り捨てる前に、JRパスのシステムの見直し、予約方法の見直し(例えば、重複で予約できないようにするなど)は検討されたのでしょうか? 公式に変更理由は発表されていませんが、メディアなどに対しての回答を見ると、「永住者か見極めるのが大変で面倒だから」と言うのが本筋の理由のようにとれます。ではもう少し他の解決策は無かったのでしょうか?

すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に

改革8.滞在環境  ソフトインフラを飛躍的に改善し、世界一快適な滞在を実現
改革9.地方交流 「地方創生回廊」を完備し、全国どこへでも快適な旅行を実現」


これがあと3年で行われると思いますか?
日本人でさえ、知らない土地での電車の乗り換えは難しいです。英語表示があるから、快適に観光が出来るか?

答えは否でしょう。

先日、英国のテレビ局ITV制作の『ジョアンナ・ラムリーの日本』(原題Joanna Lumley's Japan)と言う、有名女優ジョアンナさんがロシアから船で北海道に着いて日本列島をレンタカーと電車で横断して飛行機で沖縄の離島まで行くと言うドキュメンタリーを見ました。その中でジョアンナさんが長野駅から東京までの新幹線の切符を買おうとするのですが、英語表示を選んでいるにも関わらず新東京駅が見つからず、結局乗りたかった便を逃すと言う場面がありました。幾ら、全てが英語表示であっても、行き先が日本で一番大きな駅であっても、良く知らない国で、切符を購入するのは難解なのです。

だからこそ、ガイドになってくれる道連れ、「トラべルコンパ二オン」が居てこそ「快適に観光」が出来るのでは無いでしょうか?

ましてや、そのガイド自身も旅行者であり、外貨を使ってくれるのであれば尚更です。

日本に暮らす人にはピンと来ないかもしれませんが、JRグループさんは、どれだけの在外邦人が外国旅行者を引率して周っているか統計があるのでは無いかと思われます。それとも、技術先進国の日本なのに現場はまだ紙に頼り切りで、データが無いのでしょうか?
今回のJRグループの決断変更の再考を求める署名がまだの方、この下のリンクより是非署名をお願いします。
http://bit.ly/2gaAiZI

観光ビジョンは下記からご覧になれます。
https://www.travelvoice.jp/20160330-64093

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