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「個人で海外に行く」ということ


2017年4月30日

「個人で海外に行く」ということ
海外では何かとトラブルに巻き込まれがち。個人で行く海外旅行でどんなことに気をつければよいのでしょうか?
観光庁などの統計によると、日本人で海外に出かける人の6割超は観光を目的とするパッケージツアーに参加しています。残りは視察旅行や留学、海外に住む友人・親族訪問などが大きな割合を占めます。最近ではスポーツ観戦やコンサート鑑賞、業務渡航なら展示会などの視察といった人々がまったくの個人旅行で出かけるケースも少なくないですが、目的はなんであれ、まったくの「個人旅行」の形態で海外に出る人は日本では依然として少数にとどまります。

「出迎えサービス」を頼んでみる

「海外での単独行動が慣れていない」という人は、目的地で降り立つ空港から自分が泊まるホテルまでの移動の際に「出迎えサービス」を頼んでみたらどうでしょうか。移動の際に、案内役の現地スタッフさんに「その街の事情」を一通り尋ねることをお勧めします。公共交通機関の使い方、美味しいレストラン、お土産が買える便利な店、近くのコンビニの場所など、知っておくと便利な情報をその時に得ておきましょう。

旅の安全確保と事前の準備

パッケージツアーでは、治安などに問題のある場所は極力避けて行程を組みます。特に団体が宿泊するホテルは、治安が良くないエリアを避けます。もしも、スリや置き引き被害が多いというような観光地があれば、添乗員やガイドがツアー客に対し、あらかじめ注意を促すでしょう。
ところが、個人旅行の場合、初めて行く土地で治安の悪い場所を察知することはなかなか難しいでしょう。ホテル予約サイトに載せる紹介文に「うちのホテルの周辺は治安が悪い」と注記する人はいませんから、予約した施設が風紀の悪い地区だったということもあり得ます。
では、そういった問題を避けるにはどうしたらよいでしょうか。情報の収集手段としては次のような方法があります。

治安の悪い場所を調べるには

・各国にある現地の日本大使館、領事館が設置しているウェブサイトの安全情報に関するページを参照する。
・各都市にある日本人会など、在住邦人組織が運営するウェブサイトを参照する。
・現地発行のフリーペーパーなどをネット検索で探し、 該当の内容を探す。
・泊まりたいと思うホテルについての書き込みを、複数の予約サイトで確認する。
観光地や繁華街では、どこの国や都市でもそれなりに「悪い輩」が活動しています。パスポートや現金などは、ホテルのセーフティボックスに入れるなどし、できる限り持ち歩かないよう手を打ちましょう。

自分の不注意によるトラブルもある

また、自損事故のようなトラブルにも注意しましょう。パッケージツアーなどでは、空港からホテルなどの目的地までバスで手厚く運んでくれますが、個人旅行ではこれが最初の関門となります。残念なことに現地の空港からホテルなどの移動時に、置き忘れや置き引きの被害が結構あるのです。長時間のフライトで疲れがたまりバスや電車内で居眠り、その際に貴重品のバッグごと盗まれて、旅行そのものが続けられなくなった、という事例もあります。
本原稿は、絶版扱いとなったさかいもとみ著「海外で困る前に読む本」から再構成したものです。

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