アセアン域内での現地長距離交通の事前手配

アセアン域内で長距離移動を予定している場合、日本出発前に手配可能なのは航空券くらいしかありません。鉄道やバスもありますが、そのほとんどが現地に入ってからしか購入できません。もし、出張などであらかじめ乗り物の乗車時間などを確定したい場合は、現地の旅行代理店などにチケット手配について相談することにしましょう。

アセアン域内の航空券

アセアン域内の航空券を手配する方法として、大きく分けて３つの方法が考えられます。
・日本〜現地の航空券と組み合わせて「周遊ルート」にする
・現地の移動にかかる部分を別途購入する
・格安航空（ＬＣＣ）便をオンラインで購入する
「現地の移動にかかる部分を別に購入」すると、非常に割高になるようです。詳しくは日本〜現地間の航空券を手配する際、旅行会社や航空会社に問い合わせて、もっともお得な購入方法を相談しましょう。

タイ〜マレーシア間の国際列車

タイとマレーシア（バンコク〜クアラルンプール〜ジョホールバル）を結ぶ国際列車が運行されています。かつてはシンガポールの街中まで鉄道で行けましたが、２０１１年にマレーシア国境のジョホールバル〜シンガポール間の旅客輸送が廃止されました。２０１５年秋現在、ジョホールバル〜ウッドランド（国境のシンガポール側）間のシャトル列車が走っています。詳細はマレーシア観光局の案内サイト（http://www.tourismmalaysia.or.jp/koutu/railway.html）を参照してください。オンラインでのチケット購入も可能です。
また、同区間には観光列車「イースタン＆オリエンタル・エクスプレス」が運行されています。ただ、１カ月に１〜２度しか走っておらず、移動の足として使うというより「汽車旅を楽しむ」ための乗り物、といえます。詳しくは同列車の案内サイト（http://www.belmond.com/ja/eastern-and-oriental-express/）をご覧下さい。

その他の国際列車

アセアンに関連する国際列車としては、中国とベトナムを結ぶ路線（２ルート）があります。ただ、オンラインでのチケット手配はできません。このルートを使って旅行したい場合は、現地の旅行会社に問い合わせるか、遅くとも前日までに現地に到着し、出発駅できっぷを購入するといった方法を取ることとなります。

国際バスのルート

アセアン内の道路交通網が改善された結果、国境を越えて走る国際バスが数多く走るようになりました。国境でパスポート審査を受けるという面倒があるものの、それもまた旅の経験として面白いでしょう。なお、オンラインでのチケット購入はほぼ不可能です。
主なルートは次の通りです。
・ホーチミン〜プノンペン〜シェムリアップ〜バンコク
・バンコク〜ビエンチャン
・ビエンチャン〜ルアンパバーン〜昆明
・ビエンチャン〜ハノイ
・ハノイ〜南寧
・フエ〜サワンナケート
・クアラルンプール〜シンガポール
・クアラルンプール〜ハジャイ
このほかにも、国境の前後を結ぶローカルバスがあちこちで走っています。