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伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
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旅館が「爆買い団」に荒らされっぱなし? では、こんな対策はいかが?


2015年8月20日

旅館が「爆買い団」に荒らされっぱなし? では、こんな対策はいかが?
「爆買い団」に荒らされっぱなしの旅館主の嘆きを読みました。 中国人とのお付き合い歴30年のボクが「対策」を書いてみました。
サイト上でこんな記事を見つけました。以下は冒頭の一部。
http://anond.hatelabo.jp/touch/20150820171950
中国人観光客よ、頼むからもう少し気を使ってくれ………

昨今は「爆買い」という言葉で話題となることの多い中国人観光客の話。
もちろん当ホテルにもお泊まりいただき、おいら達の給料には今の所関与しないが、ホテルの稼働率・売上・利益には貢献していただき感謝したいところではある。
しかしだ、差別する気はないし、日本人だって昔はどうのこうのという話もあるかもしれないが、客室清掃をやっている立場としては出来たら泊まって欲しくないと思わざるを得ないのが中国人観光客に対する偽らざる印象である。

先ず「爆買い」は、客室をゴミだらけにする。
こいつは、普通のゴミではなく、空き箱やらなんやらで無駄にかさばるので非常に困る。


こういう話を見るといつも思うんですが、あの人たちに「気を使ってくれ」というのは無理です。
別に差別も区別もするつもりもないのですが、日本人にとって「いけないこと」が、必ずしも別の国の人にとって「いけないこと」とは限りません。
「どうしていけないのか?」と説明する必要がある相手に、「気をつかえ!」と言ったところで通じる訳がありません。

どうして旅館主の方々は、今、起こっている状態を判断して、「対策」を練らないのでしょうか? そちらの方がボクには意味が分かりません。

僕が旅館主ならこうやります、、、、、

・朝食の前後、スーツケースを回収の際、同時にゴミを集めに回ります。「自分たちで集める」のと、「捨ててもらう」んでは手間のかかり方が全然違います。パートさんの時間と合わない、という反論があるかもしれないですが、その人件費分はお客様から頂かなければいけません。どっちにしても掃除の時間はかかりますから、ものすごい負担増にはならないでしょう?
・中国では、「部屋の点検が終わるまで、客を出発させない」です。中国でやっていることを日本でもやればいいのです。これで忘れ物が出てきたら回収してバスに突っ込めばいいのです。ゴミが混ざってたら彼らがどっかで捨てるでしょう、あるいは、確認後、自分たちで処分すればいいだけです。
・それで「出発が遅れる」とツアー側に言われるのは本末転倒です。10部屋回るのに何分かかりますか?
・部屋の破損はお金取りましょう、どこの世界でもそうです。日本人でも中国では、コップ割ってもお金払わされます。保険にも入ってきてるんですから、構わず補償させたらいいんです。過去には日本人もバスタブからお湯こぼして、欧州で100万円とかの請求を泣きながら払ってきました。

そんな流れで意見を言うなら、、、

・言葉の問題で泣き寝入りするのって、そろそろ止めませんか?
ぼくは中国語でややこしい商談を何度もやってきましたし、ホテルでもずいぶんもめたこともあります。飛行機に乗る際に、カウンターでわけわからん談判もさせられました。
で、言葉がわかったところで、あの人たちには「通じないものは通じません」。
・言葉の問題をどうこう言うなら、近所に住んでる中国人でも雇えばいいのです。いまどき、中国人がいない街などないと思います。
・「中国人は信用できないから雇わない」という反論があると思いますが、だったら、どうして顧客として中国人団体客を受け入れられるのですか? スタッフは面接して取るんでしょうけど、客は面接したりして選べません。

 手に負えない客、というならその分のお金をきちんとチャージして、その対価に見合った対策も練るべきです。
 客からは余分にお金は取らない、でもゴミは捨てられたい放題。
 対策は「そんなお客を取らなきゃいい」に尽きます。どうですか?

中国 爆買い

伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
伊藤雅雄 インバウンド旅行研究家

伊藤雅雄(いとうまさお)
大学在学中に、中国語と比較文化論、シルクロード史などを研究。卒業後、旅行代理店に就職するも、1997年の香港返還を機に、エッセイやコラム執筆、書籍制作に携わる編集者兼ライターに転向。過去25年以上にわたり、添乗や視察、取材などの目的で日本人が行きそうな外国の街のほとんどを訪れている。特に中国をはじめとするアジア各地に土地勘がある。

2007年夏より英国・ロンドンに在住。2014年からは「日本最大級の旅行情報サイト・トラベルコちゃん」のレポーターとして従事しているほか、バーチャル編集プロダクション・Watch! CLMBの編集主幹として、アジアの新興国に関する書籍の制作に携わっている。
著書に、日本を訪れる中国人観光客について論じた「中国人ご一行様からのクレームです(三修社刊)」がある。

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