ヤンゴンから地方への移動手段としてのバス(2)
2015年8月20日
ミャンマーの長距離バス、車内では「仏教の説法」が流れているそうですよ――。
ミャンマーの長距離バスに乗ってみる
前回は、ヤンゴンでの長距離バスチケットの買い方や、バス乗り場のご紹介をしましたが、実際に乗ってみるとどうでしょうか。バスは全席指定ですので、チケットに書いてある座席に座ってください。座席上の荷物入れはあまり大きくないので、スーツケースなどの大きな荷物はトランクに預けましょう。荷物を預けると番号タグをくれますので、それは降りるまでなくさないように。そして、預け荷物には貴重品は入れないでください。
座席についてしばらくすると、車掌さんがまわってきます。そのときに、名前、身分証番号、電話番号を聞かれます。最終目的地ではなく、途中下車したい場合は、この時に車掌さんにどこで降りたい、と伝えておくとよいです。
E-lite社のバス車内
大音量と極寒の車内
E-lite社などの大手バス会社のバスには、飲料水のペットポトルと大きめのブランケットが用意されています。会社によっては、スナック菓子などが配られることも。車内は極寒なので、ブランケットはありがたいですが、冷えが心配な方は靴下なども持参したほうがよいでしょう。また、車内ではミャンマーらしく仏教の説法や、音楽や映画が流れていることも多く、これがかなりの大音量。車内ではゆっくり眠りたいという時は、イヤホンなどがあるといいと思います。長距離バスは荷物配送便としての役割も
ヤンゴンからマンダレー方面に北上するルートでは、ヤンゴンを出発して約2.5時間くらいのところにある、115マイル休憩所に停まります。そこで、30分のトイレ・食事休憩となります。防犯上の観点から、休憩所ではバスを降りたくなくても強制的に全員降りなくてはなりません。乗客が降りたら、運転手や車掌も降りて、バスには鍵がかかります。降りた場所やバスナンバーは覚えておいてください。似たような大型バスが何台も停まっているので、戻れなくならないように。休憩所にはフルーツやお菓子など、ミャンマー各地のお土産が売られており、お土産物好きなミャンマーのみなさんはたくさん購入していきます。
115マイル休憩所に並ぶ簡易食堂