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伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
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京都駅でのインバウンド客の質問、みな同じなのはなぜ?


2015年7月3日

京都駅でのインバウンド客の質問、みな同じなのはなぜ?
急激な増加傾向にある日本への外国人旅行客。これらインバウンド客たちが必ず訪れる京都の観光地があります。
日本には年間1,000人以上の外国人観光客が訪れています。最近では、観光地でもないような場所でも訪日客の姿を見かけるようになりましたね。そんな中、訪日客にダントツ人気の観光スポットが京都にあります。
朝の京都駅。あちらからこちらからと続々と訪日客が集まってきます。そして、駅員さんたちに彼らが尋ねる質問はただ一つ……「伏見稲荷へはどう行けばいいですか?」

京都を訪れる多くの日本人は、清水寺に金閣寺、平安神宮あたりが定番でしょうか。時期によっては嵐山なども賑わいますね。ところが訪日客に大人気なのが、伏見稲荷の「千本鳥居」。あまり大きくない鳥居が数十センチ間隔でびっしり並ぶ光景は、外国人の目には、「日本を象徴するクールな観光地」と映っているようです。現地に行くと、日本人観光客の姿ももちろんありますが、とにかく目立つのが外国人たち。人気が人気を呼び、旅行サイトのトラベルアドバイザーによる最新統計(2015年6月発表)によると、伏見稲荷が「外国人が行きたい日本の観光地」で圧倒的な1位なのだそうです。

ちなみに、京都駅から伏見稲荷への行き方は?

京都駅からJR奈良線の各駅停車に乗り「稲荷駅」下車。こんなことなら、駅名を「伏見稲荷」とフルネームにしてしまった方が外国人にはわかりやすい、と思うのですが。

京都を訪れる機会があったら、ぜひ一度「千本鳥居」まで行ってみてください。観光はもとより、外国人の日本旅行ってどんなものか、きっと感じ取れることでしょう。

伏見稲荷

伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
伊藤雅雄 インバウンド旅行研究家

伊藤雅雄(いとうまさお)
大学在学中に、中国語と比較文化論、シルクロード史などを研究。卒業後、旅行代理店に就職するも、1997年の香港返還を機に、エッセイやコラム執筆、書籍制作に携わる編集者兼ライターに転向。過去25年以上にわたり、添乗や視察、取材などの目的で日本人が行きそうな外国の街のほとんどを訪れている。特に中国をはじめとするアジア各地に土地勘がある。

2007年夏より英国・ロンドンに在住。2014年からは「日本最大級の旅行情報サイト・トラベルコちゃん」のレポーターとして従事しているほか、バーチャル編集プロダクション・Watch! CLMBの編集主幹として、アジアの新興国に関する書籍の制作に携わっている。
著書に、日本を訪れる中国人観光客について論じた「中国人ご一行様からのクレームです(三修社刊)」がある。

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