世界ガイド
tamachan
tamachan

市街地サーキットを走るバクーF1、いよいよ開催!【アゼルバイジャンを行く/17】


2016年6月12日

市街地サーキットを走るバクーF1、いよいよ開催!【アゼルバイジャンを行く/17】
2016年から、アゼルバイジャンの首都バクーでのF1開催が組み込まれました。どんなコースで、どのようなレースになるのかご紹介しましょう。

F1ヨーロッパGPとして開催!


バクーで開催されるF1グランプリの正式名称は、「2016 Formula 1 Grand Prix Of Europe」で、一般的にはF1ヨーロッパGPと呼ばれています。ヨーロッパGPという名称では、2012年までスペインのバルセロナの市街地サーキットで開催されていました。
バクーでもかつてのバルセロナと同じように市街地を走ります。「Baku City Circuit」と名付けられたこのコースは、ドイツ人の建築家、ヘルマン・ティルケ氏がデザイン。全長約6キロメートル、20のコーナーを備えたストリートサーキットで、平均速度は時速211キロ。フォーミュラ・カーはターン19と20に続く直線1.5キロを最高速度の時速340キロで走り抜けます。

コースの一部は世界遺産


コースの中に組み込まれる旧市街は世界遺産にも登録されていて、道路はもともと石畳でしたが、F1開催のためにアスファルトで舗装されました。
道路幅は最大幅が13メートル、最小幅がターン7と8の間の7.6メートル。スタートとフィニッシュおよびパドックとガレージはアザドルグ広場 Azadlıq meydanı Azadlig(ヒルトンとJWマリオットホテルにはさまれた広場)に位置しています。
F1ヨーロッパGPの公式アンバサダーに就任したF1ドライバーのフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、本番に先立ちバクーを訪問。旧市街のターン8から12の緩やかなアップヒルセクションでサーキットウォークを行いました。
サーキットやピット、パドックの建設作業を視察するためバクーを訪れた国際自動車連盟(FIA)のチャーリー・ホワイティング・レースダイレクターは「このコースで最も興味深いのはターン8〜12だ」と語っています。この区間は旧市街の城壁沿いを走行するコースで、道路幅が狭い中を短距離の間にターンが続くレイアウトになっています。
Baku-F1-Street-Circuit-Openstreetmaps-rev1
By © OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA 2.0 / MotorOilStains (www.openstreetmap.org) via Wikimedia Commons
【田玉有紀子 ただまゆきこ】
ライター、エディター、メディアコーディネイター。
1997年より、香港・マカオを中心とする中華圏の旅行ガイドブックの編集及び、テレビ旅番組の現地ロケのコーディネイトなどに携わる。2012年からはミャンマー・ヤンゴンに在住、現地情報の執筆や取材コーディネイトを行っている。

本文章は、ガイドブック 「カスピ海の至宝 アゼルバイジャン」所載。

フォーミュラ・ワン アゼルバイジャン

tamachan
tamachan

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • メール

  • RSS