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中国の日系スーパーは利用価値が高い


2016年2月4日

中国の日系スーパーは利用価値が高い
中国でふと日本っぽいところに行きたい。そんな時に立ち寄りたいのは日系のスーパーです。
中国にしばらく滞在するとなると、コンビニだけでなくてさまざまな食料品や雑貨が手に入るスーパーなどに行きたくなります。そんな時に立ち寄ってみたいのは日系資本のスーパーです。
中国では米ウォルマートや仏カルフールが店舗展開していますが、日本のイトーヨーカドーやイオンが進出している街もあります。雑貨や衣類は欧米生まれのスーパーの方が安め(質もそれ相応)な気がしますが、日本人が気にする「安心度」の点ではやはり日系スーパーの方に軍配が上がるでしょう。

日系スーパーの強みはやはり「日本料理のデリカテッセンコーナー」が充実していることです。近年の日本料理ブームに乗り、日系スーパーでは、お寿司、お弁当、コロッケや餃子などの日本風おかずを幅広く扱っています。値段は、刺身のような生ものを使う商品は日本より高めですが、それを除けば概ね日本より安く買えます。中国に来て以来、ずっとコンビニ弁当を食べていた出張者が、現地のイオンに行ってみたところ、その品揃えに感動し「これからは毎日でもここに買い物に来る!」と言ったという逸話もあります。それほどまでに日系スーパーの頑張りは特筆できるレベルに達しています。
ちなみに、中国での日系スーパーの努力が昨今の「中国人訪日客による爆買い」に繋がっているといっても過言ではないでしょう。商品をつぶさに見ていくと、全く同じに見えるお菓子でも、1つが現地生産品、もう1つが日本からの直輸入品。日本製は関税や送料などを足した結果、日本国内価格の3倍も高くなっています。それでも中国の人たちは日本からの輸入品を買っていくのです。日本メーカーの化粧品や雑貨の類いも「現地製と輸入品」を並べて売っていますが、輸入品のほうが売れている商品も少なくないそうです。

市民にしてみれば、「中国でこんなに高い輸入品を買わされるんだったら、日本に買い出しに行こう!」と考えるのも当然のことといえます。しかも日本では、2014年10月から、中国人が大好きな食料品や化粧品、一般用医薬品などの「消耗品」が消費税免税で買えるようになりました。さらに消費税分の8%(2015年夏現在)は店内で即、返金してくれる「訪日客超優遇」のシステムとなっています。「中国人の爆買い」は、間接的に「日系スーパーの中国での高い値付け」が後押ししているのかもしれません。

中国でのショッピング 中国人爆買い

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