中国の大都市、ショッピングモールにスーパー、家電量販店も
2016年2月4日
なんとなく不便な印象がある中国の買い物事情。ところが、アジアの先進国と変わらない水準のショッピングモールが多数建ち並んでいます、
ハイパーマートは日本のものより大きい?
中国のショッピング事情について、詳しく見てみましょう。商店の形態は、中国が開放経済に着手した1990年代前半には、小さな個人商店に老舗の専門店、以前は国営だったデパートなどしかありませんでした。ところが、時代を経るにつれ、主要都市では外資の導入やデベロッパーによる大規模開発などのおかげで、アジアの先進国と変わらない水準のショッピングモールが建ち、デパートやスーパーが一気に増加し、外国資本の大型店舗もずいぶん増えました。家電量販店も見かけるし、DIY(日曜大工)のホームセンターも郊外に設けられたりしています。また、米ウォルマートと仏カルフールが中国で積極的にハイパーマートを展開しているので、これらのお店に行けば食料品から家庭雑貨、家電品に至るまで、暮らしに関わるたいていのものは容易に買うことができます。規模も日本のショッピングセンターより大きいです。増えているのは携帯ショップや自動車ディーラー
中国の人々が豊かになったことで増えた業態としては、携帯電話ショップや自動車ディーラーでしょう。そのほか、関税や輸送料の関係で高めとはいえ、欧米ブランドのブティックもありますし、貴金属・宝石店も繁華街では結構目立ちます。主要都市の繁華街を見ている限り、日本や香港など、アジアの先進国とそれほど違わないレベルのお店が揃っています。しかし、地方都市へ行くと状況は一気に変わります。中心街にはそれらしいデパートはありますが、外資の導入は進んでいません。一通りの生活物資はあるものの、販売されている商品をつぶさにみると、外資合弁工場で作られた製品が少なめで、純国産品が主力となっています。ちなみにこのような街には外国由来のファストフード店や外資合弁の宿泊機関も少ないので、訪問する際にはそれなりの心構えが必要かもしれません。