激動のEU難民事情=ドイツからのレポート
2015年9月15日
難民の「終着駅」ミュンヘンがたいへんなことに。ドイツが国境検査を再開するなど、事態はどんどん深刻化しているようです。
ミュンヘンに2日間で4万人が到達
激動のEU難民事情。9月12〜13日の週末2日間だけでミュンヘン中央駅に4万人が押し寄せて来た。ドイツとオーストリアの国境が難民の皆さんにとっては最後の関門。一番そこに人が集中しているのは明白。バイエルン州政府は国境の監視強化を実施し、通過を希望する一人ひとりの身分の確認に乗り出した。
それを強行突破しようとするグループは高速道路を歩き出す。一時、高速は封鎖となった。
事態の急変に、オーストリアはついに軍隊を出動。ドイツの警察はどこまで対応できるだろうか。
ドイツは受け入れを続けるのだろうか?
ガブリエル金融経済担当相はドイツの決意表明である、難民受け入れ80万人は、もはや充分でなく、100万人単位で考えなければ、と示唆。一方、ハンブルクでは12日、デモが実施された。難民は出来る限り受け入れようと。
「国境」が無くなるとは、やはりこういうこと。裕福な国に人は群がる。
そのことを都市部だけではなく、農村部に至るまで、どれだけのドイツ人が理解しているだろうか。
外国人への風向きが変わった?
最後に。「外国人」として生活している在欧日本人の皆様へ。ドイツでは地方にもよりますが、僕が感じる限り、ほんのちょっとだけ外国人への風あたりは厳しくなってきました。
不測の事態に対する心構えを大切に。