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伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
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中国でも海賊版購入は違法、拘束のリスクも!


2015年8月17日

中国でも海賊版購入は違法、拘束のリスクも!
中国にはさまざまな「海賊版」や「ニセモノ」が横行。手入れ時には顧客も当局に連行されることも……。

中国ではいまも海賊版などが横行

中国では、あやしい海賊版を扱う店がけっこうあるという。封切りされたばかりの映画が入ったDVDとか、ブランド品の偽物など目を引く物が並べられていたりする。ニセモノの携帯電話、という商品もあって、これを中国語では「山寨機」と呼ばれるらしい。過去には、胸ポケットに「山寨機」を入れていたところ、いきなり爆発し、持ち主が即死するといったような恐ろしい事例もある。
これの関連事例では、中国では「充電宝」と呼ばれるバックアップ用バッテリーをスマホに繋いでいたら爆発、というケースも。そのため、中国では飛行機内へのバックアップ用バッテリーが持ち込みが厳しく制限されている他、所持している人は機内での充電は「絶対に止めてくれ」と注意される。機内で爆発でもされたら大変なことになるからだ。

顧客は店にいただけでも当局が連行

ニセモノや海賊版をめぐっては、公安当局は取り締まりにやっきになっており、そういった店に顧客としていただけで拘束されたという例がある。実際にそういう場で当局に連行された日本人もいるそう。また、ニセモノなどを買って帰国しようとしたが、日本の税関で見つかり没収されたといった事例もある。
くれぐれも明らかな違法行為を行うリスクは避けるべきだろう。
イメージ写真:上海にて(本文と関係ありません)

ニセモノ 海賊版

伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
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伊藤雅雄(いとうまさお)
大学在学中に、中国語と比較文化論、シルクロード史などを研究。卒業後、旅行代理店に就職するも、1997年の香港返還を機に、エッセイやコラム執筆、書籍制作に携わる編集者兼ライターに転向。過去25年以上にわたり、添乗や視察、取材などの目的で日本人が行きそうな外国の街のほとんどを訪れている。特に中国をはじめとするアジア各地に土地勘がある。

2007年夏より英国・ロンドンに在住。2014年からは「日本最大級の旅行情報サイト・トラベルコちゃん」のレポーターとして従事しているほか、バーチャル編集プロダクション・Watch! CLMBの編集主幹として、アジアの新興国に関する書籍の制作に携わっている。
著書に、日本を訪れる中国人観光客について論じた「中国人ご一行様からのクレームです(三修社刊)」がある。

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