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紙切れ一枚じゃ済まされない!国際結婚のあれこれ


2015年7月9日

紙切れ一枚じゃ済まされない!国際結婚のあれこれ
厚生労働省の発表によると、夫婦の一方が外国籍である国際結婚は、2013年には3万件ちょっと。婚姻全体に占める割合はそれほど多くありません。でもこれだけ急速にグローバル化が進んでいる現在、将来は日本国籍以外の親戚が家族に混ざっていても、おかしくない時代になるかもしれません。

「戸籍」って日本だけ?!

 結婚制度はそれぞれの国によって違います。でもその中でも「戸籍」が根本にある日本の結婚制度は、世界的に見ても結構独特な文化だと言えます。日本以外で戸籍制度を持っているのは、韓国・台湾くらい。ですから国際結婚となると、多くの場合が「戸籍」のない国の人と婚姻手続きを進めることになると言えるでしょう。
 そんなこんなの国際結婚。まず、日本のように婚姻と離婚が紙切れ1枚で、こんなにお手軽に行える国はあまりありません。日本では女性は前の結婚から半年は籍が入れられないというルールもありますが、手続き面だけで考えると世界的に見てもとても簡単です。

夫婦になる時・他人になる時

 例えばイギリスの場合、結婚は地域ごとに設けられたレジストリーオフィスと呼ばれる公共の証文所のようなところで、ウイットネス(証人)立会いのもと、結婚の誓いを交わすことになります。これが日本で言うところの婚姻届の提出に当たります。ですが、ここに至る前にもうひと仕事! このレジストリーオフィスでの誓いに至る前に、結婚するふたりの名前を1週間公開し、異議申し立てがないことを確認。どこからも「文句」が付かなければ晴れてレジストリーオフィスでの署名となります。
 そんな手続きを乗り越えたとしても、やってくる時にはやってくるのが離婚。これは双方合意の場合でも、必ず弁護士や行政書士などを通し「本当に離婚するのか」が認められるまでいくつかのプロセスを踏むこととなり、手続きに時間がかかります。離婚のプロセスを終えるまで1年以上かかるケースもザラ。さらに、 預金や家屋などの不動産といった共有財産はきれいに半分に 分けられます。

「バツ」のつかない離婚

 くっつくのも大変ですが、別れるのも大変!ヨーロッパに事実婚が多いのもわかる気がします。ちなみに国際結婚の場合、どこかの国で婚姻が認められていても、日本側の戸籍と自動リンク、とはならず、自己申告に基づく申請になります。正直なところ日本で生活しない限りは特に問題を感じないので、ツワモノたちは面倒な手続きを放置していることもしばしば。この場合、仮に離婚、となっても日本の戸籍には何も残らないので、「バツがつくことがない」という思わぬメリットも生まれます。
 でもせっかくご縁があって一緒になったんだから、できれば要らない手間がかからないようにしたいものですね。

国際結婚

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