数千円で楽しめる！　本場ウィーンのオペラ鑑賞

真っ白なイブニングドレスとティアラで社交界デビュー、毎年２月に開催されるオーパンバル（オペラ舞踏会）。初めてこの映像を見たとき、こんなおとぎ話のような世界が今でも本当にあるのかと、とても驚いたことを覚えています。

このオーストリア最大の行事の舞台ともなっているのが、ここウィーンの国立オペラ座。さすがに社交界デビューは夢物語ですが、オペラを観ることは誰にでもできます。難しく考えることも、緊張することもありません。日常を離れて知らない世界をのぞいてみる、旅の途中ならいつもより簡単にできそうですよ。ウィーンの国立オペラ座でオペラ鑑賞、何よりの思い出になること間違いありません。

真っ赤なドレスを着て、自家用飛行機で観劇へ、というわけにはいきませんが、少しだけおしゃれをして、オペラ座の階段を登ってみましょう。いくら日本で出張公演があっても、歴史ある劇場の建物や目の肥えた観客たちは日本へやってきませんものね。チケットはお財布と相談ですが、できれば扉を開けて入るボックス席の雰囲気を味わいたいものです。一番安いチケットはボックス席の後列で2000円と超格安！ボックス場所によっては舞台が一部見えませんが、オペラ座の雰囲気を味わうにはこれでも十分です。

オペラを鑑賞する前に簡単なあらすじを頭にいれておくと、言葉がわからなくても舞台に集中できて楽しめると思います。直前までタブレット端末を使ってあらすじをチェックしている人も意外と大勢います。幕間の休憩時間の頃には、周りの人たちを眺める余裕ができているはず、すてきなマダムたちに囲まれて軽くシャンパンなどどうですか？

観たことのないオペラ。ここで毎晩繰り広げられている世界は間違いなく本物です。本物の力はきっとあなたに伝わるはず。オペラの虜になってしまうかもしれませんね。