120年以上続く音楽祭、「プロムス」を見に行こう！

　クラシック音楽祭「ＢＢＣプロムス」はロンドンの夏の楽しみ方のひとつ。例年７月中旬から２ヶ月間にわたり、80以上のプログラムが行われます。2015年夏の演目をみると、英国人指揮者サイモン・ラトルによるウィーンフィル、チェロ奏者ヨーヨー・マによる独演など、世界的にあまりにも有名な音楽家によるプログラムが目白押し。チケットは発売から数時間で売り切れたものも少なくありません。

　会場は、ハイドパークの南側にある赤いレンガ造りの屋内円形劇場「ロイヤル・アルバート・ホール」。8,000人収容のこの劇場は、1877年〜1901年に在位したヴィクトリア女王の夫、アルバート公に捧げられたもの。劇場の北側にはアルバート公を記念するモニュメントがあります。

　チケットが売り切れているから、とあきらめてはいけません。プロムスでは、ホール中央部舞台前の「アリーナ」を立ち見席として開放。全面立ち席ですが入場は先着順と、早く会場に行って並びさえすれば望みの演目が見られるシステムです。しかも入場料は５ポンド（約1,000円）と超お値打ち。

　「プロムス」のもう一つの楽しみは、熱狂的なファンが客席を埋め尽くし、惜しみない拍手を送ること。かしこまった気分で音楽を聴く雰囲気とは無縁。まるでサッカーのスタジアムのような熱気に、クラシックコンサートのイメージが覆されるに違いありません。

http://bbc.co.uk/proms