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ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(2)


2016年8月27日

ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(2)
怪しさ満載のミャンマー中国国境のカジノタウン・モンラーに行ってみました。街はまるで中国の田舎でした……。
[承前]  ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(1)

ディーラーのいる本格的なカジノは、モンラーの中心地から車で15分ほどチャイントン方面へ戻ったところに林立しています。
中心地のホテルのレセプションでは、各カジノへの送迎車の手配ができますし、”環球”、”銀河”といった大型カジノはマイクロバスでカジノ客をピストン輸送しています。

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*団地のようなカジノ系ホテル。ここからカジノタウンへのシャトルバスが出発

そのカジノタウンには、中規模クラスのカジノが約20軒ほど立ち並んでいます。入口には”中国公民は立ち入り禁止”などと白々しい看板が立っていますが、客もディーラーもオール中国人です。

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*このような外観のカジノが一箇所に集まっている


*カジノの駐車場からぐるっと回りを撮影。これ全部カジノです

内装はマカオそっくり?

内装はマカオのカジノを模したような金色を基調としたインテリアで、ゲームテーブルはバカラと龍虎(バカラに似たゲームでカードを2枚引き、出た目によって勝敗が決まる。当たれば倍返し。)がメインです。牛牛という中華風ポーカーの台もありますが、ゲームをしている人はほとんどいません。スロットなどのマシンもありません。

客は”码房”というカウンターで、”洗码卡”という適当な番号が書かれたカードを作ります。その際、名前と電話番号を聞かれますが、身分証などの提示は求められません。カードはただ紙をラミネート加工しただけのもので、用意された中から好きな番号を選ぶことができます。
実際にゲームテーブルで賭ける時は、その洗码卡を現金の上に置いて、自分の賭け金であることをアピールします。洗码卡にポイントがたまるというようなシステムはありません。


*カジノ内部はどのカジノも似たような雰囲気(出所:http://news.nationalgeographic.com/news/special-features/2014/12/141205-myanmar-burma-poachers-endangered-animals/)

現ナマが飛び交うカジノテーブル

ミニマムベットは10元から。でも、100元単位で賭けている客がほとんどです。マカオの場合、1000香港ドル札(日本円で約13000円)があるので、1万香港ドルを賭けても札が10枚ですみますが、ここの場合、人民元は100元札(日本円で約1500円)が最高額紙幣なので、1万元を賭けようとすると札100枚となり、目の前を札束が飛び交います。
チップ(カジノ内で現金代わりに使用するコインのようなもの)もありますが、一般客は使用しておらず、みな現金で賭けています。手持ちの現金がなくなったら、デビットカードでの現金引き出しだけでなく、ここではクレジットカードでのキャッシングも出来ます。
ちなみにチップを使って賭けているのは従業員。制服を着て、イヤホンで誰かと交信しながら賭け、結果を紙に記録しています。それら従業員はオンラインカジノの客から指令を受けて、代わりに賭けているのです。

テーブル前の電子掲示板には、それまで出た目が表示されますので、それを見ながら賭けます。
タバコの煙がモウモウなのに妊婦はいるわ、子供が親の指示で賭けているわ、もうナンデモアリ。
中国人の伝統として「お金を放り投げる」という習慣がありますが、ここでもそれを見ることが出来ます。もちろん賭ける客も投げますが、ディーラー側も配当金を返すとき、薄いプラスチックの板で札を巧みにすくい上げ、客のほうに向かって放り投げます。金額が多い時は札がハラハラと舞い、そのような光景を見ていると、感覚がどんどんおかしくなってきますので、破滅する前に退散しましょう。
モンラー中心地から乗ってきた無料の送迎マイクロバスで、また中心地に戻る場合は、カジノ内で洗码卡を提示して、バス乗車券をもらって乗車します(無料)。

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*カジノ街ではお馴染みのピンク看板。東莞式サービス・・・

ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(3)

中国・ミャンマー国境 国境のカジノ

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