ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(1)
2016年8月25日
怪しさ満載のミャンマー中国国境のカジノタウン・モンラーに行ってみました。街はまるで中国の田舎でした……。
昔から国境にはカジノがつきものだといいますが。
有名なのはカンボジアのポイペトで、タイのバンコクからバスで3時間ほどの国境にあり、カジノ客のほとんどがタイ人。
ミャンマー国内でもタイ南部のラノーンから船で入国したところにあるコートーンというカジノ島や、タイ北部のメーサイに隣接するタチレクにもカジノが数軒あります。これらは、一部のカジノマニアや国境マニアの間ではよく知られた場所です。
ミャンマーの北東部にシャン州というエリアがあります。タイ・ラオス・中国と隣り合わせ、多くの少数民族が暮らしています。そのシャン州の中でも中国雲南省西双版納傣族自治州に接する国境の街にカジノがあり、中国人が押しかけているという話しを聞きつけました。
その街はモンラー(Meng la、勐拉=英語のWikipediaへ飛びます)
その特徴は・・・
・掸邦東部民族民主同盟軍という軍閥(元はビルマ共産党)が実行支配している
・中国時間を適用している(ミャンマー時間とは1.5時間差)
・携帯電話の電波も中国のキャリア
・インターネットも中国域内扱いになるのでFacebookなどには基本的につながらない
・中国人民元が通用しており、ミャンマー通貨は基本的に使えない(両替所もないので米ドルなどの外貨からの両替も難しい)
・使用言語も中国語(ミャンマー語やタイ語を理解する人も探せばいる)
という、ミャンマー領内でありながら、まるで中国な場所なのです。
チャイントンからは乗り合いタクシーで約2時間半、90キロの道のりです。チャイントン出発の際、イミグレーションに行き、パスポートを預けなければなりません。預り証をもらったら、それがパスポートの代わりの身分証になりますので、大事に取り扱いましょう。同時に、イミグレーションでは乗っていく車とドライバーの登録もします。モンラーまでの道中、何箇所かチェックポイントがあり、必ず調べられますのでイミグレーションでの登録は必須です。
*チャイントンのイミグレーション
チャイントンを出発しモンラーへと続くアジアハイウェイ3号線はさほどヒドイ道路でもなく、車中からミャンマーらしい里山風景を楽しんでいると、突如、道路の舗装がキレイになり、両脇にソーラーシステムをつけた街灯が現れます(それまでは街灯なし)。
*舗装された道路と広告スペース付きの街灯
その先がカジノエリアなのでした。見事にわかりやすい。
カジノについては後述するとして、そこから更に15分くらい走行すると、モンラーの中心地に到着となります。そして、そのどん詰まりに緬中国境があるのです(中国側のイミグレーションは打洛口岸と呼ばれる)。
*街なかの携帯電話ショップ
*中国ナンバー(なぜか広東省深センのナンバー)と、地元ナンバー(SR4)の車
モンラーの中心地には大型で新しく造られたホテルや建設中の高層ビルがたくさんあり、景気のよさがうかがえます。そして、あちこちに目につくのが”電玩城”と書かれた看板の店。電玩城とはいわゆるゲームセンターのことで、スロットやルーレットなど、マシンで賭けるタイプの店です。何故か入口にカーテンがかかり、内部が見えないようになっている店が多いのです。そんなことをしたところでバレバレなのに。
*怪しい外観の電玩城
*ロゴもそのまま。勐拉喜来登酒店
チェックイン時、特に身分証を求められるわけでもなく、チャイントンのイミグレーションでもらってきたパスポート預り証を見せるわけでもなく、ただ、名前を中国語(=漢字)で伝えられればOK。つまり偽名でも泊まれるということです。
支払いはもちろん中国人民元です。ミャンマーチャットでの支払いや、クレジットカードは使用不可。銀聯カード(UnionPay)は使えます。
客室のテレビチャンネルは中国のもののみ。ミャンマーのチャンネルや、CNNやBBCなどは映りません。
*猫足のバスタブもありましたが、残念ながらお湯がぬるい
ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(2) につづく
有名なのはカンボジアのポイペトで、タイのバンコクからバスで3時間ほどの国境にあり、カジノ客のほとんどがタイ人。
ミャンマー国内でもタイ南部のラノーンから船で入国したところにあるコートーンというカジノ島や、タイ北部のメーサイに隣接するタチレクにもカジノが数軒あります。これらは、一部のカジノマニアや国境マニアの間ではよく知られた場所です。
ミャンマーの北東部にシャン州というエリアがあります。タイ・ラオス・中国と隣り合わせ、多くの少数民族が暮らしています。そのシャン州の中でも中国雲南省西双版納傣族自治州に接する国境の街にカジノがあり、中国人が押しかけているという話しを聞きつけました。
その街はモンラー(Meng la、勐拉=英語のWikipediaへ飛びます)
モンラーはミャンマーのスペシャルゾーン?
モンラーはシャン州の中でも”シャン州東部第四特区”という、まさにスペシャルゾーンになっています。その特徴は・・・
・掸邦東部民族民主同盟軍という軍閥(元はビルマ共産党)が実行支配している
・中国時間を適用している(ミャンマー時間とは1.5時間差)
・携帯電話の電波も中国のキャリア
・インターネットも中国域内扱いになるのでFacebookなどには基本的につながらない
・中国人民元が通用しており、ミャンマー通貨は基本的に使えない(両替所もないので米ドルなどの外貨からの両替も難しい)
・使用言語も中国語(ミャンマー語やタイ語を理解する人も探せばいる)
という、ミャンマー領内でありながら、まるで中国な場所なのです。
モンラーへのアクセス
モンラーへのアクセスですが、外国人の場合、シャン州東部の主要都市であるチャイントンから、もしくはタイ国境のタチレクから(チャイントンを経由)となります。チャイントンからは乗り合いタクシーで約2時間半、90キロの道のりです。チャイントン出発の際、イミグレーションに行き、パスポートを預けなければなりません。預り証をもらったら、それがパスポートの代わりの身分証になりますので、大事に取り扱いましょう。同時に、イミグレーションでは乗っていく車とドライバーの登録もします。モンラーまでの道中、何箇所かチェックポイントがあり、必ず調べられますのでイミグレーションでの登録は必須です。
*チャイントンのイミグレーション
チャイントンを出発しモンラーへと続くアジアハイウェイ3号線はさほどヒドイ道路でもなく、車中からミャンマーらしい里山風景を楽しんでいると、突如、道路の舗装がキレイになり、両脇にソーラーシステムをつけた街灯が現れます(それまでは街灯なし)。
*舗装された道路と広告スペース付きの街灯
その先がカジノエリアなのでした。見事にわかりやすい。
カジノについては後述するとして、そこから更に15分くらい走行すると、モンラーの中心地に到着となります。そして、そのどん詰まりに緬中国境があるのです(中国側のイミグレーションは打洛口岸と呼ばれる)。
モンラーに着いた!
モンラーの街なかの佇まいは、中国の地方都市のそれとなんら変わりなく、ただ店の看板にミャンマー語表記があるのが違うくらいです。*街なかの携帯電話ショップ
*中国ナンバー(なぜか広東省深センのナンバー)と、地元ナンバー(SR4)の車
モンラーの中心地には大型で新しく造られたホテルや建設中の高層ビルがたくさんあり、景気のよさがうかがえます。そして、あちこちに目につくのが”電玩城”と書かれた看板の店。電玩城とはいわゆるゲームセンターのことで、スロットやルーレットなど、マシンで賭けるタイプの店です。何故か入口にカーテンがかかり、内部が見えないようになっている店が多いのです。そんなことをしたところでバレバレなのに。
*怪しい外観の電玩城
めちゃ怪しいこのホテルは!
ホテルは世界的に有名な大手ホテルチェーンの名前をつけたところに泊まってみました。ミャンマーにこの名前のホテルがあったとは存じあげませんでしたが、まあいいでしょう。*ロゴもそのまま。勐拉喜来登酒店
チェックイン時、特に身分証を求められるわけでもなく、チャイントンのイミグレーションでもらってきたパスポート預り証を見せるわけでもなく、ただ、名前を中国語(=漢字)で伝えられればOK。つまり偽名でも泊まれるということです。
支払いはもちろん中国人民元です。ミャンマーチャットでの支払いや、クレジットカードは使用不可。銀聯カード(UnionPay)は使えます。
客室のテレビチャンネルは中国のもののみ。ミャンマーのチャンネルや、CNNやBBCなどは映りません。
*猫足のバスタブもありましたが、残念ながらお湯がぬるい
ミャンマー・中国国境のカジノタウンへ行ってみた(2) につづく