バクーに日本語図書館を開こう!(1)【アゼルバイジャンを行く/15】
2016年5月24日
知られざる親日国・アゼルバイジャン。現地の人々の強い「親日ぶり」に心動かされ、現地に日本語書籍の図書館を立ち上げようとしているチームがあります。発起人の黒坂宗久さんにお話を伺いました。今回はその1回目です。
Q. 黒坂さんがアゼルバイジャンに興味を持ったきっかけはどのようなものでしたか?
A. 2015年の年末、越境会の石田会長(www.ekkyokai.com)のアゼルバイジャンに関するお話を聞く機会がありました。石田さんのお話によると、アゼルバイジャンは相当な親日国で、同国の人々が「日本との結びつきを強めたがっている」というメッセージが心に響きました。ちょうど越境会の視察ツアーが3月に催行されたので、それに参加しました。アゼルバイジャンに行くのであれば、何かを形にしたいという思いを秘めて渡航しました。Q. 実際に現地を訪れたら、人々の「高い親日度」に心を奪われたのですね。
A. 私はアゼルバイジャンに行くまではほとんどあの国についての知識がありませんでした。自分の肌感覚でアゼルバイジャンを感じたかったので、予備知識を持たずに出かけたのです。実際にアゼルバイジャンを訪ねてみると、日本と似た気候、豊富な農作物、美味しい現地の食事、綺麗な街並み、何よりも温かい人たちに触れて、大好きになりました。
私には、アゼルバイジャンという国が非常に魅力的に見え、歴史や文化の点で素晴らしい国と感じられるのですが、日本人にとっては馴染みがほとんどないのが現実です。日本人の訪問実績を示す資料によると、年間2,000人程度しかアゼルバイジャンに渡航していません。そこを掘り起こすことでさらに魅力が増す可能性を秘めていると思っています。
同国への入国には依然として査証(ビザ)が必要ですが、その手数料は世界中の国の中で日本国籍者に対してだけ無料なのに、そのような優遇政策を十分に生かせずにいます。アゼルバイジャンがラブコールを「日本人の皆さん、ビザは無料なのでもっと来てください」と送って来ているのです。さらに多くの日本人に行っていただき、あの国の素晴らしさをそれぞれの方の感覚で楽しんでもらいたいと思います。
【続く】
写真は、火が自然に燃え続ける不思議な観光地、ヤナルダグを訪問した黒坂氏