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「親日国・アゼルバイジャンの魅力(2)」【アゼルバイジャンを行く/14】


2016年5月24日

「親日国・アゼルバイジャンの魅力(2)」【アゼルバイジャンを行く/14】
「世界で最も親日な国はアゼルバイジャン」と信じてやまないヤシャール・アゼルバイジャン言語大学日本センター所長に、同国の魅力そして「現地の人々が考える日本人像」についてお話を伺いました。その2回目です。
(承前)
1回目はこちら

Q.先生は、「アゼルバイジャンは世界で最も親日な国」とよくおっしゃっていますが、それほどまでに日本がこの国の人々に親しまれている理由はなぜだとお考えですか?


A. なぜアゼルバイジャンの人々が日本や日本人のことが好きなのかについて、簡単に説明しようと思います。まず、私たちは子どもの頃から日本という国についてよく耳にします。こちらではほとんどの子ども、特に男の子は3〜4歳の頃から空手や柔道、合気道などを学び、これらは日本の伝統的なスポーツであることを知るようになります。このような活動を通じて、「日本人は世界で一番強い人である」という考え方が生まれ、みなが「日本人のように強くなりたい」と思うようになるのです。
また、世界で最も技術が高い国は日本だと思っています。アゼルバイジャンでもよく知られている国際的な家電メーカーや自動車メーカーの多くは日本の企業であることもよく知っています。ですから、アゼルバイジャンでは「一番好きな国は日本」という人もたくさんいますし、きっと日本人にとっての渡航先として、私たちの国は最も旅行しやすいところだと思いますよ。
一方でアゼルバイジャン人が感じる「日本の悪いところ」としては、地理的にとても遠いこと、そして私たちがこのようにとても“親日”なのに、日本の人々はアゼルバイジャンについてあまり理解していないことなどが挙げられます。

Q.今後、日本とアゼルバイジャンの交流をより拡大するために、ヤシャール先生は日本の皆さんにどんなことをこの国で体験してもらいたいとお考えですか?


A. そうですね、どうすれば日本とアゼルバイジャンの交流を深められるか、そして何を体験すれば日本人が興味を持ってもらえるかについて考えてお答えしましょう。アゼルバイジャンにはいくつかの地方に果物祭りや野菜祭りがありますが、中でも最も体験して頂きたいのは「ザクロ祭り」です。ザクロ祭りは毎年11月の最初の週末にギョイチャイという町で開催されます。そこにはアゼルバイジャン各地だけでなく、外国からも多数の人々が集まります。お祭りは本当にザクロづくしなのですが、ザクロを使ったいくつかの料理などの作り方も体験できます。最後にはコンサートがあります。ザクロの食料品は日本人の口に合うと思います。地元の人々との交流も深めながら、この国の魅力を知るのには、こういったイベントへの参加が良いのではないでしょうか。
イブラヒモフ・ヤシャール(Yashar Ibrahimov)先生プロフィール
1968年4月、アゼルバイジャンAgdash出身。1985年、バクー国立大学を卒業。
2000年からバクー国立大学で日本語教師として赴任。現在は、アゼルバイジャン言語大学日本語学部長、日本センター長の職にある。ドイツ語を教えている夫人、男の子2人との4人暮らし。

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