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ナゴルノ=カラバフの帰属問題について考える−1【アゼルバイジャンを行く/11】


2016年5月19日

ナゴルノ=カラバフの帰属問題について考える−1【アゼルバイジャンを行く/11】
アゼルバイジャンの南西部に「ナゴルノ=カラバフ(Nagorno-Karabakh)」という地域があります。国際的にはアゼルバイジャンの領土とされていますが、現状では隣国・アルメニアが事実上支配しています。
日本の外務省による「ナゴルノ=カラバフの帰属問題」に関する解説は次のように記されています。

アゼルバイジャン内のナゴルノ=カラバフの帰属問題をめぐるアルメニアとアゼルバイジャン間の紛争。ナゴルノ=カラバフ住民の大半はアルメニア人であり、ソ連末期にアゼルバイジャンからアルメニアへの帰属変更要求が高まり、1991年のソ連解体に伴い、アルメニアとアゼルバイジャンの間の紛争に発展した。アルメニアは、1993年までにナゴルノ=カラバフのほぼ全域及びアルメニアとの回廊地帯を占拠。1994年、ロシア及び欧州安全保障協力機構(OSCE)の仲介により停戦合意したが、現在まで死傷者を伴う衝突が繰り返されている。OSCEミンスク・グループ(米国、フランス、ロシアが共同議長)による仲介で、1999年以降、アルメニア・アゼルバイジャン両国首脳・外相など様々なレベルで直接対話が継続して行われている。
【注】ミンスク・グループとは、ナゴルノ=カラバフ問題の平和的解決に向けたOSCEの仲介努力を推進するグループのこと。メンバー国は共同議長国であるフランス、ロシア、米国のほか、ベラルーシ、ドイツ、イタリア、スウェーデン、フィンランド、トルコ、アルメニア、アゼルバイジャンを含む。(つづく)

ナゴルノ=カラバフ紛争

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