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高速バスで行く欧州の旅


2016年4月19日

高速バスで行く欧州の旅
欧州には国境を越えて走る列車が数多く走っていますが、高速バスにも同様に数カ国をまたいで走る便があります。
欧州に長距離バスが普及していることを知らない人が多いようです。車体や設備はおそらく想像以上に充実しています。時間がかかるものの、交通費を抑えたいなら好適な乗り物。ぜひ利用を検討してみてください。鉄道のユーレイルと違い、バスは欧州全体の運営会社が統括されていませんから、1つの切符でどこもあそこも乗り放題、というわけにはいきません。

他国に向かう国際バス

他国に行く国際バス路線については「ユーロライン Eurolines」という会社があり、同社運営のバスが欧州各地で乗り放題となる切符も売られています。島国の英国に行くのに、「飛行機やユーロスターで行くのは高い」と思う方は同社の夜行バスを利用してはどうでしょうか。時間はかかりますが、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツなどからの便があります。
また、国際バスの競合会社としては、次のようなものがあります。
・OUIBUS(フランス中心に運行)
・メガバス(英国から欧州に向け運行)

国内長距離バス

国内長距離バスは欧州ではこれまであまり発達していませんでした。全体的に鉄道の方が便利だからです。ところが、規制緩和の結果、ドイツを中心に急速にネットワークが拡大し「時間はかかるが格安な乗り物」として、バスのシェアがずいぶんと高まっています。現状では、英国やスペインで国内高速バスが多数走っています。
各国の高速バスについては「long distance coach (地名)」という形で検索をかけると、時刻表などのデータが見つかるでしょう。

バスのチケットの買い方

欧州の長距離バス(国内、国際を問わず)は、たいてい格安航空(LCC)のようにネットでの事前購入が求められます。ユーロラインズは、ロンドンやパリ、ブリュッセルなど主要都市のターミナルにはチケット売り場があり、発車直前でも切符が買えますが、ネット経由の方が割安です。日程変更の可否についてはチケットの価格によって条件が異なります。

長距離バスの設備

長距離バスの設備は、車体の新旧によって異なりますが、基本的にはリクライニングシートでトイレ付きとなっています。フルフラット座席の寝台バスは、英国内の長距離ルートなどごく一部にあるだけで、一般的ではありません。無料でWiFiが使えるバスも多いほか、充電用電源の備え付けもあります。

車内での飲食、休憩について

車内への温かい食べ物とアルコール類の持ち込みは禁止されています。
休憩は路線によってあったりなかったり。本来は休憩がある路線でも、遅延している場合はそのまま運行が続けられたりします。
英国に渡る路線などフェリーで航送となるルートでは、バスごと船に乗り、乗客はいったん船室に案内される仕組みになっています。船内にはレストランや免税店などがあり、ちょっとしたクルーズ気分も楽しめます。

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