世界ガイド
世界ガイド編集部
世界ガイド編集部

ホームページ

日本から欧州へ快適に飛ぶには


2016年4月19日

日本から欧州へ快適に飛ぶには
直行便でも10時間以上かかる欧州への旅。乗り継ぎが伴うと所要時間が14時間を超えるため「何が何でも直行便で行く」、さらには「ビジネスクラスに乗れるくらいのお金が貯まったら欧州に行く」という声も聞きます。予算が使える人なら「迷わず直行便!」を選ぶのでしょう。自分が行きたい都市に直接飛べるのは確かに便利です。しかし実際には、時間がかかっても格安な中東経由や中国、韓国経由で日本〜欧州間を往復するルートもポピュラーになりました。

欧州行き直行便の利用


2016年夏ダイヤによると、日本から欧州への直行便は午前遅めから午後早めの時間に集中して出発しています。現地との時差が6〜9時間ある(欧州の方が遅い)ため、たいていの欧州の目的地へは「同日」に到着できます。所要時間と時差を一切考えないでタイムテーブルを見ると「欧州の街に日本から3〜4時間で到着」するように見えるのはこのためです。
ところがこの「同日着」のメリットは、一方で時差ぼけの原因にもなっています。たいていの人は急に「昼に寝る」などといったことはできませんから、睡眠がとれないまま現地に着きます。現地到着時刻は遅くとも欧州の時間で16時台ですので、もうひと頑張りしないと夜がやってきません。ホテルまで移動するのは日本時間ではすでに翌日の1〜3時ごろになっていますから、体力的にかなりきつくなっています。さらに、欧州到着後どこかに乗り継ぐ場合は、最低でも3時間は旅行が続くわけですからホテルに着く頃にはヘトヘトになっていることでしょう。

ヘルシンキ経由の効用

フィンランドの首都ヘルシンキ経由で欧州を往復すると、「乗り継ぎがあるのに、直行便より楽」とコメントする人がいます。これはなぜなのでしょうか。
ヘルシンキは、日本から9時間前後と「最も近い欧州の都市」です。欧州各地への飛行機は日本を出た後、ロシア北部を飛んでフィンランドの上空から各都市に向かいます。つまり、ヘルシンキで乗り継いでもほとんど遠回りになりません。あえて乗り継ぎのルートにしておけば、長いフライトの途中で、一度機外に出てひと息つくことができます。
日本~フィンランド間には、成田~ヘルシンキ間にJALとフィンランド航空が就航するほか、関西と中部からもそれぞれフィンランド航空が飛んでいます。ヘルシンキから先は、フィンランド航空の自社便のほか、ブリティッシュエアウェイズをはじめとする航空同盟ワンワールドの提携便が利用でき、欧州内の主要都市には便利に飛べます。特に中東欧各地へは、ドイツやウィーンまで飛んで逆行するよりも早く着けるようです。
欧州大陸の多くの国に行く場合、ヘルシンキで入国手続きを済ませれば最終目的地に着いた際、国内線と同じ扱いですぐに空港から出られます。これは、欧州にはシェンゲン協定という出入国のルールがあるためです。ヘルシンキでの乗り継ぎ時間中に入国審査を終えられるため、時間的な効率も良いというわけです。

国際線航空券 欧州への旅

世界ガイド編集部
世界ガイド編集部

ホームページ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • メール

  • RSS