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海外の都市で交通機関を利用する


2016年4月18日

海外の都市で交通機関を利用する
日本で普段、車に乗って移動している人は、外国で公共交通機関を乗り継いで市内を巡ることが面倒に感じるかもしれません。

世界に存在するさまざまな改札方式

日本人がイメージする「駅の改札口」とは、切符をかざしたり差し込んだりすると扉が開く自動改札機が並ぶ風景でしょう。ところが、世界にはそれとは全く違う方式で運営されている地下鉄や鉄道会社があります。
・日本とほぼ同じパターン
「自動改札機を設置し、正しい切符を持つ利用客が通るときは扉が開く」という日本とほぼ同じ仕組みが世界的に広く使われています。
・信用改札方式を取る都市
欧州のドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイスの全域)などでは、利用客が「扉のない改札口」で、「所持する切符に刻印してホームに入る」という信用改札という方式を取っています。これは「乗客は誰もが必ず切符を持っているであろう」という前提で管理されているものです。ただ、日本人の目から見ると「全員が無札で乗っていてもわからないのでは」と思うほど放任されています。ところがいざ検札の係員が乗り込んできて、切符のチェックが行われた際、無札で乗っていることが発覚すると多額の罰金が取られることになっています。
区間乗車券で電車に乗るときは必ず刻印を忘れないでください。また、1日乗車券などを利用する際は、最初の乗車時にやはり刻印が必要です。

非接触式ICカードの普及度

日本で「Suica」や「ICOCA」などの名で、全国的に使われている非接触式ICカードですが、諸外国でも広く使われています。
多くの都市では、紙製の区間乗車券と併用されていますが、都市によってはICカードを所持していない限り、乗り物そのものに乗れないという「極端なルール」を設けているケースがありますから注意が必要です。
例えば、オランダの市内交通(地下鉄、トラム、バス)は基本的にICカードがないと乗れません。またロンドンでは、市内バスは現金支払いでは乗れず、ICカードか非接触式決済ができるキャッシュカードのどちらかでの支払いが求められますし、地下鉄は紙の区間乗車券を買おうとするとICカード使用時と比べ倍以上の金額を要求されたりします。

タクシーを利用する

「地理がよくわからないので、外国で公共交通機関を乗るのが不安」という人は、タクシーを利用しましょう。ただし、都市によっては、旧市街や繁華街の中心部への車の乗り入れを禁止しているケースが極めて多いため、「行き方がわからなくなったらタクシーに乗ろう」と考えても結局は行き着けないこともあり得ます。自身の行き先はあらかじめ地図で確認しておくことをお勧めします。
世界の主要都市では、個人の自家用車による配車サービス「ウーバー(UBER)」の取り扱いについて問題になっています。料金は一般のタクシーより安いのですが、「道をよく知らないので、目的地に行くまでの時間がかかる」といった悪い評判もありますから、利用にはくれぐれも注意してください。なお、国によっては電話で呼び出す格安なハイヤーサービスが普及しているところもあります。

観光客向けの乗り物

世界的な観光都市には、屋根のない2階建てバス(オープントップバス)を使った観光バスが走っています。切符の有効期間内なら乗り降りが自由なので、これを使いながら市内の観光地を回ることができます。一般の公共バスと比べると料金は割高ですが、道に迷うことなく名所に行けるので、初訪問の街でも不安なく観光がこなせます。車内では日本語の案内放送もあります。

欧州ではパーク&ライドが盛ん

欧州では環境問題への配慮から、積極的に公共交通機関での移動を呼びかけています。例えば、市内中心地の車の乗り入れは禁止し、徒歩やトラムで移動するようになっていたり、郊外から車で来る人々に向けた「パーク&ライドシステム」が完備されていたりと、日本とはかなり事情が異なります。繁華街の行き先によってはタクシーでは近づけない場所もありますから、注意が必要です。

公共交通機関 海外旅行でのあし

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