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国際線の飛行機が別の空港に着いてしまったら


2016年4月17日

国際線の飛行機が別の空港に着いてしまったら
飛行機はさまざまな原因で定刻通りに飛べないことがあります。「目的地に着けずに別の空港に着いた」時はどうなるのでしょうか?
飛行機はさまざまな原因で定刻通りに飛べないことがあります。「飛行機の遅延により、一番行きたかったところに行けなくなってしまった」と残念がる人の話を聞いたこともあります。
遅延やキャンセルで予定が狂うのは確かに困りますが、それにも増して最も面倒なのは「目的地に着けずに別の空港に着いてしまうこと」です。

別の空港に行ってしまうケース

飛行機が別の空港に向かうことをダイバートと言います。理由は目的地の天候不良によることが多いのですが、まれに「重大な航空機事故により、滑走路が閉鎖された」という事情のこともあります。一度他の空港に着いてしまうと、本来の目的地まで向かうのに半日以上は余分にかかることを覚悟しなければなりません。ダイバートされている機体は自分たちの便だけでなく、おびただしい数の飛行機が近隣の空港に降ろされてしまっており、再開後は一斉に本来の目的地へ向かおうとするからです。
理由はともあれ、他の空港に着いてしまったのちの措置について考えてみましょう。ダイバートされたときの航空会社の判断は概ね次のとおりです。
・本来の目的地空港が再開する見込みがあれば、乗客を機内で待機させたまま待つ。
・その日じゅうに再開できそうもなければ、ホテルを提供。翌朝に目的地に向け再出発。
・大事故などで再開の見込みが立たない場合は、バスなどで送達。あるいは乗客自ら移動し、その交通費を後日請求する。

こういった時、乗客とスタッフの間で揉めるのは「目的の国の空港に着いているのに、機内で長時間待機」というケースです。「機外に降ろしてくれれば自分でなんとか目的地に向かうのに、機内で缶詰にされて待たされてしまい、手も足も出なかった」という苦情も良く聞きます。しかし、ダイバート先の空港では入国審査ができない、中途半端に何人かを降ろすと荷物の引き渡しに困るなどの理由でほとんどのケースでは「機内で長時間待たされる」という目に遭います。

ダイバート後の手続き

乗り継ぎ地に向かう際にダイバートに遭ってしまうと、その後のリカバリーが本当に大変です。こういったケースでは乗り継ぐ便のスケジュールも狂った結果「たまたま10時間遅れていた元の便に乗れた」という話も聞きます。しかし、元の便がすでに出発済みだったら、改めて代替便を取るために乗り継ぎカウンターで交渉しなければなりません。
乗り継ぎ便が手配された結果、宿泊が必要となった場合は航空会社がホテルの提供や食事の手配をしてくれます。
なお、ダイバートを理由に、目的地への到着が大幅に遅延してしまった場合、海外旅行傷害保険の種類によってはお見舞金を得ることができます。もし、仮に保険に入っていない場合でも航空会社へ苦情を訴えることでなんらかの補償が得られることもあります。このような大きなトラブルに巻き込まれた際は、帰国後に航空会社に事情を説明して、補償の有無などを確認するとよいでしょう。

国際線航空券

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