「利用航空会社未定」の国際線チケットを買う
2016年4月17日
国際線航空券を販売するサイトで、「利用航空会社未定」というチケットがあるのを目にします。こんなチケットが出てくる背景を改めて考えてみましょう。
「利用航空会社未定」が出てくる背景
国際線航空券を販売するサイトで、「利用航空会社未定」というチケットがあるのを目にします。「航空会社が決まっていないチケットなんて怖くて買えない」という人がいる一方、「とにかく目的地に行かれればいいので、航空会社にはこだわらない」と気にかけない人もいます。この「利用航空会社未定」のチケットが出てくる背景を改めて考えてみましょう。
出てくる理由は2つ
理由は大きく分けて2つほどあるようです。・航空会社が代理店に対し、「具体的な会社名を出さないことを条件に」格安価格で販売することを許しているケース。会社名を伏せているのは、自社のイメージや価格水準の維持が損なわれることを防ぐためとみられる。
・代理店が複数の航空会社便の空き状況を見ながら、価格がより安いものが出てくるのを直前まで待つケース。
前者の場合は、意図的に会社名を隠しているわけですから、チケットに付された諸条件を細かく読んでいくと、だいたいどこの航空会社なのか想像がつきます。諸条件を読む際のチェックポイントとして、もっとも大きなヒントとなるのは経由地です。ハブ(運航拠点)となる都市名が書かれていれば航空会社はほぼ特定できます。そのほか、目的地のなる都市のリスト、途中降機(ストップオーバー)の条件、発券可能な現地の滞在日数などを読んでいけばかなり絞り込むことができるでしょう。直接代理店に電話をして、「○○行きの未定航空会社のチケットはどこの会社の便を利用しますか?」と単刀直入に聞くと教えてくれることもあるようです。
一方、後者の場合は出発直前の「最終案内・日程表」が届くまでどこの航空会社に乗ることになるのかわかりません。日本にあるパッケージツアー運営各社は、同じような目的地に行く複数航空会社の空席状況を調べながら、より条件の良いものを買い付けているようです。添乗員付きツアーなどに参加する場合、直前まで日本から現地に飛ぶ便がわからないのはこのためです。個人客に対しても同様に「直前に安いものを仕入れてそれを売り渡す」という方法を用いますから、なかなか利用便が決まらないわけです。