中国の高速バス、鉄道より安くて人気

高速バスは根強い人気

　高速道路網の充実と同時に、中国の高速バス網は想像以上に発達しています。
　列車の高速化が進む一方で、日中に走る都市間を結ぶバスは「待ち時間が少なく、予約なしでもすぐ乗れる」という特徴だけでなく、運賃も割安とあって、根強い人気を保っています。
　また、寝台が取り付けられた長距離バスがたくさん走っていることも中国の特徴でしょう。

　夜行バスは列車と同じように、数日前のチケット購入が望ましいです。

車両は意外にも日本の観光バス並みにしっかりしている

　　長距離（高速）バスの乗り降りは、各都市の中心部に設けられたバスターミナル（中国語では、長途汽車站）で。たいてい、メーンとなる鉄道駅から徒歩圏内に設けられています。チケットはターミナルで「何日何時発の◯◯行き」という形で指定し、購入します。

　運賃は、バスの質や速度（直行か、途中の街で立ち寄るか）の違いで細かく異なります。なお、チケットは現金でしか購入できません。

　車両は意外にも、日本の観光バス並みにしっかりしています。空調はもちろん、リクライニングシートで個人用の照明がついているのが普通です。車内のモニターで映画が上映されていることが多く、言葉がわからない人には「うるさいだけ」と感じるかもしれません。

車内の盗難には気をつけましょう

　寝ている間に網棚に上げた「カバンの中のパソコンが雑誌の束とすり替えられる」という被害が結構あるようです。

貴重品の管理にはくれぐれも注意しましょう。
なお、スーツケースなど大きな荷物は床下のトランクに収納してもらえます。