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英国の公認とばく、ブックメーカーに行ってみよう(2)


2016年2月2日

英国の公認とばく、ブックメーカーに行ってみよう(2)
実際にブックメーカーに行って投票してみましょう。倍率の読み方が難しいのが難点です……。

ブックメーカーで賭けてみる

 さて、実際にブックメーカーに行って投票してみましょう。英国では、オンラインのみのブックメーカーが乱立していますが、ここでは投票カウンター(市内にあるお店)で賭ける前提でまとめてみます。
 まずブックメーカーのお店を探しましょう。最大手はウィリアムヒル(William HILL)、次いで大きいのがラドブロークス(Ladbrokes)です。ロンドン市内にはパディーパワー(Paddy Power)とベットフレッド(Betfred)も店舗を数多く展開しています。
 ブックメーカーのカウンターですが、ロンドンはもとより、他都市の繁華街では「わざわざ探すこともない」くらい、この4社のうちのいずれかが見つかるでしょう。
 次に、「どの会社で賭けるのが望ましいか」ですが、結論から言えば、どこでも大して違いません。ブックメーカー各社は細かく状況分析をしており、試合が近くなると数分単位で倍率を変えることもありますから、最終的にどこで賭けても似通った結果になります。

倍率の読み方がややこしい

 英国のブックメーカーが発表するオッズは、一般的に「分数」のような形で掲示されます。たとえば「5/1」とあったら、単純に5倍、と言いたいところですが、そうではありません。「当たった場合には、賭け金分を顧客にお返しして、その上でX倍を賞金を付ける(この場合は5倍)」という方式です。ですからこのオッズで当てた場合は6ポンドを手にできます。
 オッズは2つの種類から選べます。ひとつは投票した際のオッズで固定させるもの、もう一つは投票が締め切られた瞬間のオッズとなるもの、です。英語では前者を”Fixed-odds betting”、後者を“Starting price”と言います。口で伝える自信がなければ、用紙に書いておきましょう。

ブックメーカーは鉄火場か?

 気になるブックメーカーの環境について説明しておきましょう。
 日本でも「TOTO」があるとはいえ、専用の売り場はないですし、むしろ役割としては競馬のブック場外馬券売り場がそれに近いかもしれません。ただ、実際に行ってみると、大きな競馬レースやサッカーの超注目対戦の時でもない限り、店内は割と閑散としており拍子抜けしてしまうかもしれません。ただ、ギャンブル依存症の人が、ルーレットマシンに興じていたり、昼間から競馬やドッグレースの画面に向かって大声で叫んでいたりと、時々「ちょっと残念な光景」も見かけます。おそらくは、投票用紙に記入してお金を渡して帰るだけなら面倒に巻き込まれる可能性はとても低いです。ちなみに投票シートなどの持ち出しは自由ですから、とりあえず紙だけ店頭でもらっておいて、宿や近くのカフェなどでじっくり読んで研究することをお勧めします。

 初めはどうしても敷居が高い、と感じてしまう英国のブックメーカー。方法さえ覚えれば、だんだん楽しくなること請け合いです。お金をかけずとも予想だけ追うのもおもしろいですから、オッズの読み方などの知識を頭に入れておきましょう。

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