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中国の市内バスは、外国人が乗りこなすのは難しい?


2016年2月1日

中国の市内バスは、外国人が乗りこなすのは難しい?
中国の公共交通の主力といえば、今も昔も市内バス。安くて手軽に乗れるとあって市民に親しまれています。

バスの料金は1回20円

中国の公共交通の主力といえば、今も昔も市内バスです。かつては、電気で走るトロリーバスが多かったのですが、最近では天然ガス(CNG)で走るバスが登場し、さらに、電気自動車(EV)版のバスも増えて来ていて、当局が環境問題にも相当気を使っていることがうかがえます。
運賃は全国どこでも1乗車1〜2元(20〜40円)です。おつりはもらえないので、小銭を用意しておきましょう。昔は必ず車掌さんが乗っていましたが、現在ではほぼワンマンバスとなっています。また、非接触式のICカードを導入している都市も増えてきました。
市内バスは便利ではありますが、路線が複雑な上、バス停の間隔が長い、いつも混み合っている、古いバスには空調がない、などさまざまな理由で外国人が乗りこなすことは難しいかもしれません。また、混雑している車内でのスリにも注意しなければなりません。例えば、ホテルから現地の出先への単純往復とか、週末に観光を兼ねて試しに乗ってみる、といったことでなら利用価値はあるかもしれませんが、旅行者が積極的に乗る乗り物ではないと考えるのが妥当でしょう。ただ、都市によっては、街を走るタクシーが少ないため、市内バスに頼らざるを得ない場合があります。そういった街で一人で行動するようなケースでは、地図を入手した上で目的地とバス停の位置をきちんと確認する、乗り間違わないようにバス停の案内ボードをしっかりチェックするといった準備を怠らないようにしましょう。

利用価値があるのは空港〜市内間の路線

一方、利用価値があるのは空港〜市内間の路線です。郊外にある地方空港と市内中心地との間には必ずバスが運行されています。タクシーの客待ち行列が長かったり、市内と空港が離れていてタクシー代がかさむところもあります。とりあえずバスで市内まで移動して、そこから別の交通機関に乗り継ぐのがかえって便利なことも多いです。空港バスはいわゆる長距離バスのスタイルをした割と乗り心地のよい車両が用意されています。運賃は距離にもよりますが、片道15〜30元がめやすです。切符を購入してから乗るところもあれば、車内に車掌さんが回って来るところなど、都市によって運賃支払いの方法はまちまちです。
Photo: Image of an avenue in China |Source=self-made |Date=July 2007 |Author= F3rn4nd0/Wikimedia Commons

中国の市内交通

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