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香港のタクシー乗車拒否、2010年の約5倍に


2015年12月19日

香港のタクシー乗車拒否、2010年の約5倍に
香港でタクシー運転手による乗車拒否やぼったくりが増えているそうです。その数、5年前の約5倍に!(記事提供:香港ポスト)
 このところ香港でタクシーの乗車拒否や料金のぼったくりが増加しているという。
 香港の運輸及房屋局の最新統計によると、タクシーの運転手が乗車拒否をして検挙された件数は、2010年は通年で28件だったが、14年は通年で128件に増え、今年は1~10月ですでに496.4%増の126件に達している。

「追加料金を払う海越え客をわざわざ待つ」

 14年に交通諮詢委員会に寄せられた乗車拒否に関する苦情は通年で約2500件、そのうちわずか5%しか検挙されていないことになる。
 今年上半期では乗車拒否に関する苦情は前年同期比15%増の1264件となっている。
 特に乗車拒否が多い場所は、セントラルの蘭桂芳、チムサーチョイの広東道、旺角の花園街だ。運転手の多くが香港島―九龍側間をトンネルで「海越え」することを乗車拒否の言い訳とするが、お客のほうが自分から追加料金を払うから乗せてくれと言うケースも多いため、「追加料金を払う海越え客をわざわざ待つ」という運転手もいる。

苦情が多いのに証拠がなくて検挙できないことが問題

 一方、ぼったくりは10年の16件から今年上半期は262.5%増の58件に増えた。
 立法会議員の田北辰氏は苦情が多いのに証拠がなくて検挙できないことが問題だと指摘。タクシーにビデオカメラの設置を義務付け、客と運転手のやりとりを録画すれば警察の捜査の助けになると提案している。また、運転手への罰則の厳格化を求める声も出ている。

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