ぼったくりタクシー、ビクトリアピークで暗躍＝香港

「１００万ドルの夜景」のビュースポットで有名な香港のビクトリアピーク（山頂）。観光客でごった返すケーブルカー駅付近に法外な金額で客を乗せる「ぼったくりタクシー」が出現し、警察が注意を呼びかけている。

料金は通常の約６倍にもはね上がる

　香港各紙によると、警察が把握しているだけでも約１０台。
時間帯は平日や祝祭日の夕方、金鐘花園道と山頂のケーブルカー駅近くのタクシー乗り場に現れるという。手口は通常のタクシー乗り場でタクシー待ちをしている、交通事情に不慣れな旅行者に狙いを定めて声をかけ交渉、相場は山頂―金鐘間で２５０～３５０ドルと通常の金額の約６倍にもはね上がっているようだ。
　また、金払いの渋い客しか見つけられない時には一転「相乗りタクシー」に変身。一人当たり１００ドルで数人を客引きし、同一の場所まで乗せているという。香港ではタクシーのぼったくりはもちろん、相乗りも法律違反、運転手は罰則の対象となる。
　警察でも調べを進めているが、口調や態度で観光客でないことを見ぬかれたり、客にパスポートの提示を求めて身元を確認しており、おとり捜査が困難となっている。