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欧州の街で、個人旅行者が観光地を巡るには


2015年10月16日

欧州の街で、個人旅行者が観光地を巡るには
出張で来たんだから、仕事優先で観光になんて行かない? せっかく欧州を訪れたなら、積極的に観光に出かけましょう。

徒歩で巡る

ホテルの立地にもよりますが、市街地の宿なら10〜15分も歩けば、きっと見どころのひとつくらいには行けるでしょう。たとえ出張での訪欧でも、ちょっと朝起きしてホテルの周辺を1時間ほど歩いてみませんか。早朝ではまだお店や観光地は開いていませんが、地元の人々の暮らしを垣間見ることができるでしょう。公園のベンチに座って、周りの様子を眺めているだけでも、きっと何か新しい発見があるはずです。

公共交通機関を使って、街を回ってみる

欧州の都市では、中心街に「市街地図」や「見どころの方向を示す案内板」を立てて、街のどこに何があるかを分かりやすく表示しています。また駅や通りには、その国の言葉がわからない人にも通じるよう、積極的に「ユニバーサルデザイン」を使って案内表示を行っています。これに地下鉄路線図と折り畳みの市街地図が1枚あれば、たいていの人は町歩きが楽しめるでしょう。なお、「地図が読めない」「方向感覚に疎い」という人は、スマートフォンの地図アプリを併用すれば確実です。

オープントップバスに乗って観光する

欧州にあるほぼ全ての主要都市には、屋根のない2階建てバス(オープントップバス)を使った観光バスが走っています。切符の有効期間内なら乗り降りが自由なので、これを使いながら市内の観光地を回ることができます。スタート地点は、その街のメインとなるターミナル駅の前や、中心となる広場、観光案内所の近くなどに設けられていますが、循環ルートで回っているので、どこからツアーに参加しても構いません。ただ、夏の旅行シーズンには乗り切れないほどの観光客であふれることもあります。一方、冬のオフシーズンは大幅に減便されるため、ルートの途中で降りてしまうと、次の便まで1時間以上待たされたりますので、プランを組む際は気をつけてください。
1日の料金は大人ひとり4000〜5000円と一般の公共バスと比べると料金は割高ですが、道に迷うことなく名所に行けるので、初訪問の街でも不安なく観光がこなせます。車内では、イヤホンを通じて日本語による案内が聞けます。

日本語ガイドの案内で巡る

日本人観光客が多い都市には、日本語ガイドが案内する定期観光ツアーが運行されています。市街地を回るツアーはもとより、日帰りで郊外の見どころを巡るツアーなど、各都市ごとに多種多様なツアーが催行されています。いずれも当日の申し込みでは手配が間に合わないことがありますから、おそくとも前日(あるいはツアーによっては数日前)までに当該の旅行代理店などに連絡しましょう。

その他の乗り物による街巡り

市内に川が流れているロンドンやパリ、アムステルダムなどでは観光用の遊覧船が運行されています。たいていどこでも事前の予約なしに先着順で乗れますが、オープントップバスと同様に夏のピークには混み合うほか、観光客が少ない冬季には減便または運休となるルートもあります。
※ ワンポイントアドバイス
「市内観光なんて自分自身で行ける」と考えるのは早合点。交通の接続が悪かったり、思ったより長い距離を歩かされたり、となかなか思った通りには進みません。そんな辛い状況を解決してくれるのが好きな停留所でどこでも降りられるオープントップバスです。費用はかさみますが、効率よく回るには便利な手段のひとつです。

市内観光 オープントップバス

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