【ラグビーW杯観戦者必見】スタジアムのビールは高い、食べ物はまずい！

いよいよラグビーＷ杯本番が始まります。
日本からシルバーウィークに合わせて観戦に、という方もずいぶんおいでですね。
気になるのがスタンドでの飲み物、食べ物。こればっかりは「英国の食べ物はまずい」をまさに体験できる、つまんないものになりそうです。
先日行われたオリンピックスタジアムでのプレ試合、サモア対バーバリアンズ、その時スタジアムで販売されていた食べ物や飲み物をご紹介しましょう。

ラグビー観戦、といえばビール

プレミアサッカーの試合では、アルコール類の持ち込み、販売は禁止されていますが、ラグビーの試合はスタンドでの飲酒もOKです。
ボールを追う選手を目の前にして、英国ビールをぐっと飲むことを楽しみにされている人も多いと思います。

今回のW杯ではハイネケンがスポンサーということもあって、スタンドでは緑の瓶入りビール（日本の中瓶より細め）を飲んでいる人がたくさんいました。よく見るとエリス杯がプリントされた瓶は、プラスチック製。これはスタンドで飲んでも割れたりしない、という特別仕様です。
スーパーでは４本で５ポンドくらいで売られているハイネケン（残念ながら、それらを買って持ち込むことはできません）、なんとここスタジアムでは１本が５ポンド （１０００円）。それでも持ちやすいし、試合中ずっと飲んでいるのには都合がいいせいか、飛ぶように売れていました。

もちろん、定番のドラフトビールも販売されています。プラスチックのコップに注いでくれる１パイント（５６８ミリリットル）のビール、５ポンドです。
ちなみに英国では、生温いビールをちびちびとなめるように時間をかけて飲むのが普通です。
いずれにしても売店の前はいつも長蛇の列、ハーフタイムの時は信じられないくらいの人が並び、後半のゲームが始まっていてもその列はなくなりません。
試合前、早めの時間に買い求めるか、試合の途中でも席を立って買いに行くか（そういう人も結構います）悩ましいところです。

お腹が空いたけど…どうしよう？

はっきり言って、スタンド内で売られている食べ物はいただけませんでした。
本番の試合では、もう少しバラエティが増えるのかもしれませんが、今回販売されていた食べものは、ホットドックとミートパイだけ。
お値段はどこもこれも５ポンド以上。「えー、これが１２００円！」といったかんじです。

ご存知のとおり、英国の食事は日本人には「おいしい」と言えないものが多いです。
ホットドックのソーセージは歯ごたえのないぐにゃりとしたもので、パンも推して知るべし、おまけに味付けはセルフサービス、ケチャップやマスタードがどーんと置いてあります。
そしてミートパイ、これはおそらく日本人の中には「肉の味が強烈すぎて」食べられない人がいるでしょう。

英国のために弁解しておくと、おいしいミートパイもあるのですが…
本番では、もしかしたら、定番のフィッシュ＆チップスやお肉の焼ける匂いがたまらないハンバーガーなどの売店が出るかもしれません。でも食べるものに関しては全く期待できない、と考えてください。
２０１２年に開催されたロンドンオリンピックでも、メインスタジアムにある食べ物屋さん、食事については全く話題になりませんでした。（悲しいことに）

では、何を食べますか？

試合の開催される時間によっては、その前後に全く食事をする時間が取れないことがありますよね。食べるものの持ち込みは特に問題がないので、事前に何かを購入してスタジアムに向かうのはどうでしょうか？　ただし、瓶・缶に入った飲み物は持ち込めません。
何事も経験、でまずいミートパイに挑戦してみるのもいいのですが、いかんせんちょっと試してみるにしては値段が高すぎます。

サンドイッチもいいですが、町でよく見かける「WASABI」というお店ではおむすびが売られています。そこそこの値段ですし、これなら持ち運ぶにも便利だと思います。
（もし、スタジアムで手作りのおむすびを食べている日本人がいたら、それは私です）
ロンドンの人々は「携帯用非常食（？）」として、バナナや小ぶりの英国産りんごをよく持ち歩いています。
小さな袋に入ったポテトチップス（クリスプと言います）もちょっと何か食べたい時には役にたちます。

スタンドへは２時間前から入れます。
「早く中に入って、それからゆっくり飲んだり食べたりしよう」という人にはちょっぴり期待はずれになるかもしれません。
しっかり準備して、観戦を楽しみましょう！