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アップル新製品発表会 所感


2015年9月10日

アップル新製品発表会 所感
毎年、8月も後半に差し掛かると世界中のアップルファンがざわついてくる。2007年以降同社が行っている、そう、新型iPhoneのお披露目である。
はじめまして。ドイツ在住のサンチェスと申します。
今回は縁あって、先日行われたアップルの新製品発表会について書かせていただくこととなりました。以下、私のSNSへの投稿が元となっています。口語調等、お見苦しい点もあるかと思いますが、どうかご容赦を。

待望の新製品が発表に

9月9日(米国の現地時間)、予告通りAppleの新製品発表会が行われた。
ライブストリーミングの全てを通しで見たわけじゃなく、iPhone6sが発表された時点で切り上げたけど、まぁ目玉はiPad ProとiPhone6s・6s Plus。
Apple Pencilが出た時点で、なんだSurfaceの後追いじゃないか、と勝手に思っていたら、直後Microsoft Officeチームが堂々の登壇。ちょっと隔世の感。

Macの発表会なんて、iMacが出たばかりの頃(スケルトンのおにぎりモデルのこと)は、ジョブズ氏がグラフィックのデモぶん回して、PowerPC G3, G4はこんなにすごいんだ、インテルなんて鼻くそなんだ!Windows98で何ができるってんだ!と彼独特の現実歪曲フィールドの中で叫んでいたのだけれど。

Microsoftはソフト屋に転換?

今回のことで、Microsoftが本格的に、OSだけでなくソフト屋方向に方針転換した気が強くする。Windows10無償提供の時点で、思い切ったことするなぁ、とは思ったけど、Mac OS X MavericksもYosemiteもとうに無料なわけで。OSとか基盤なんて使ってもらってなんぼ。ならクラウドシステム構築して年会費をずーっと徴収したほうが効率がいい。初期投資もぐんと下がるから、コンシューマーでもハイスペックなサービスが受けられるようになる。

スペックの高いAdobeのソフト

時代はどんどん動いてる。ソフトの料金面だけじゃなく、インターフェイスにしてもそう。iPad ProをつかったAdobeのデモは度肝を抜かれた。ものの数分、ほんの数タッチで、パパっとセンスのいい広告・雑誌の1ページが完成してしまう。今までのデザイナーさんやDTP屋さんの苦労はどうなるんだろう。だって、タブレットなのに、図面編集しながら、フォトショで写真もいじれる(同一画面で!!)などと言いなさるのだ。

今後はセンスを問われる時代に?

世の中、センスが一番問われる時代になったのだろうか。
産業革命が勃興して、中世の徒弟制は破綻した。機械さえ動かせるなら経験や独特の勘は要らない世界になった。ロボット技術の進化で、もはや数人の技術者で稼働する大規模工場だって存在する。

それでも、その機械の操作の習得、資格の習得という前段階はまだあった。

AppleはGUIをとてつもなく進化させることで(簡素化することで)、無駄を省き、より感性をそのまま表に出させようとしている。ふと思ったこと・感じたことがそのままリアルに表現できる。こんなことしたいけど・こんなもの作ってみたいけど・こんな表現したいけどetc.その「気付き」が今までにも増して重要。気づくか気づかないか、0か1か。この差はどんどん大きくなってくる。

デザインはiPad。形にするなら3Dプリンター。お金が足りないならKickstarter。もうこれで始まり。量産計画が出た時点で初めて工場なり印刷所と交渉すればいい。

大きな組織に属していない、僕なんかの人間は、こういう意識が大事になってくるんだろうな。いかに感性を研ぎ澄ますか。いかにアンテナをはるか。それには動くことが大事。

トライアンドエラーの繰り返し。そのあと、たぶん花は咲くよってね。

今回欲しくなったものは?

今回の発表会の中で、一番僕の中で刺さったのはiPad mini 4なのだけれど。さらっと価格だけ発表したのに中身はiPad Air 2相当。問題なくiOS 9が動くんだから、これは買いだなぁ。撮りためた写真の、出先での編集・バックアップ用に欲しいなと。

あとはついにゲーム・アプリ対応のAppleTV。任天堂は眠れないんじゃないか。(と思ったら、ポケモンGo Plusなんて隠し球が。)AppleWatch?やはり自分には必要ないものと確信した。

Apple新製品

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