「完成した」ロンドン五輪スタジアム、まるで仮設みたい?
2015年8月29日
新国立競技場よりずいぶん安くできたロンドン五輪スタジアム。建物があまりの安普請でびっくり!
新国立、建設費が高いのは当たり前!
9月のラグビーW杯開幕を控え、ロンドン五輪スタジアムでプレゲームが実施されました。本番さながらに4万人以上の観衆を集め、盛大に行われましたが、気になったのは建物がなんとも安普請なこと。「新国立の建設予算が、ロンドンよりめちゃ高い!」というのは単純比較できないことがよくわかります。英国ではこれで許されるのかもしれないですが、「なんでもしっかり作る日本」の規格では全くダメでしょうね……。
▲五輪パークでは、ザハ女史作品「エイが泳ぐ」水泳会場がお出迎え▲
この建物は「アクアティックセンター」といい、ザハさんお得意のグニャクニャ曲線を生かしています。ただ、完成には予算の3倍もかかったので、市民にはとてもとても不評です(税金の投入し過ぎ)。
▲五輪スタジアムの全景。横に走るパイプは古いガス管を再生利用▲
五輪終了後、照明用ライトの位置を変えるなどしたため、「作った時」よりも「改装費用」のほうがかかったといういわく付き。
▲透明の屋根とスタンドの裏側との間には隙間あり▲
雨が容赦なく中まで降り込んできます。ゲートをくぐって中に入ったあと、雨の日ならもう一度傘をささねばなりません。
▲足下を見てこれまたびっくり! 地面はアスファルトが打ちっぱなし▲
しかもところどころに穴があってつぎはぎだらけ。どうしたものなんでしょうね。日本ではびっちりタイルを貼るんでしょうね。
▲ピッチに近いスタンドはぜんぶ可動式。プレミアの試合でもこんな感じ▲
なんと、トラックの存在を無視してスタンドをつくっちゃいました。おかげで客席からピッチが間近に見えます。
▲スタンド脇に置かれたビールスタンド。まるで屋台みたい▲
どこかのパブから持ち込まれた、かなり新鮮なエールが売られていました。でも、屋台みたいですね。
▲手前が本来のスタンド、黒い幕から向こうが仮設スタンド▲
新国立もこんな感じじゃダメなんですかねえ?椅子そのものは常設部分と同じモノを使用。
▲これがピッチ全景。椅子が仮設かどうかはともかく見やすい感じ▲
全体では5万4千人ほど入れるとのこと。トラックの存在無視、がスゴい。
▲仮設のスタンドの様子がこれでよくわかりますね▲
作ったり壊したりするのに結構時間がかかるらしいです。トラックからピッチ+仮設席の設営には4週間ほどかかったもよう。
写真 ©世界ガイド編集部
全体のリンクのコピーはご自由ですが、写真の無断借用はご遠慮ください。
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