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伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
伊藤雅雄 インバウンド旅行研究家

乗り継ぎついでに観光のススメ・北京編


2015年8月18日

乗り継ぎついでに観光のススメ・北京編
日本からどこかの都市に行く時、トランジットついでに乗り継ぎ地の街を観光してはいかがですか? 今回は北京の「速攻観光」についてご紹介しましょう。

実行に向けた条件

・乗り継ぎ時間は最低でも6時間は取りましょう。4時間未満しかないのに街に出るのは危険です。
・搭乗券と受託手荷物は出発地で最終目的地まで行ける形にあらかじめ準備を。それができない場合は、到着後速やかに乗り継ぎ便の搭乗手続きをしてから次の行動に移りましょう。
・乗り継ぎ時間が長くなり、宿泊を伴っても構いませんが、「次便との間」が24時間を超えるとチケットの値段が上がります。

6時間あればできること

【市内で有名な建物を見る】天安門、人民大会堂など
・北京の中心・天安門広場に行き、天安門や人民大会堂(中国の国会)などを眺めましょう。その後、繁華街・王府井(Wang Fu Jing)に回り、ショッピングや食事を楽しみます。空港から往復の時間を考えるとこのくらいで精一杯です。なお、紫禁城(故宮)を見てみたい、という人は人民大会堂の南側かその向かい側の中国国家博物館前からタクシーで、景山公園に行き、歩いて丘を登ります。買い物などは時間次第で。
・空港と市内を結ぶ電車「機場快軌」で北京の中心地に行きましょう。空港の第3ターミナルから地下鉄2号線と接続する東直門まで片道約35分、第2ターミナルから片道約20分です。なお、電車は、市内→第3ターミナル→第2ターミナル→市内の順番で回っています。東直門からは王府井など市内中心部まで30分あれば行けます。王府井や天安門広場へは、途中、建国門で1号線に乗り換えます。
・飛行機を降りて、パスポートチェックを受けて、機場快軌の駅まではだいたい40〜50分です。
・王府井での食事、ショッピングはショッピングモール「東安市場」で。
天安門広場の地図はこちら▼

食事について

・東安市場には「本場の中華」が楽しめるレストランのほか、簡単な食事が取れるフードコートもあります。
・北京に行くならやっぱり「北京ダック」を、という人は、王府井にも支店がある名店「全聚徳(Quan Ju De)」へ。観光前に場所を確認がてら、予約しておきましょう。
王府井の地図はこちら▼

用意すべき切符

北京には地下鉄の1日乗車券はないので、それぞれ片道きっぷを買って乗ることになります。

空港に戻るタイミング

・市内中心部から地下鉄と機場快軌で1時間強かかりますから、遅くとも乗る便の出発2時間前には地下鉄に乗りましょう。このエリアからタクシーを飛ばして空港までは約1時間、100〜150元です。途中から高速道路を利用します。
出国手続きやセキュリティチェックに要する時間がけっこうかかるので、少しでも早めに戻る努力をしてください。

注意すべきこと

市内で紹興酒や黒酢など液体物を買っても、機内に持ち込めません。ご注意を。どちらも名産で日本で買うと高いですけどね。

タイトル写真:By Paul Louis (Own work), CC-BY-SA-3.0 via Wikimedia Commons

北京 乗り継ぎの旅

伊藤雅雄  インバウンド旅行研究家
伊藤雅雄 インバウンド旅行研究家

伊藤雅雄(いとうまさお)
大学在学中に、中国語と比較文化論、シルクロード史などを研究。卒業後、旅行代理店に就職するも、1997年の香港返還を機に、エッセイやコラム執筆、書籍制作に携わる編集者兼ライターに転向。過去25年以上にわたり、添乗や視察、取材などの目的で日本人が行きそうな外国の街のほとんどを訪れている。特に中国をはじめとするアジア各地に土地勘がある。

2007年夏より英国・ロンドンに在住。2014年からは「日本最大級の旅行情報サイト・トラベルコちゃん」のレポーターとして従事しているほか、バーチャル編集プロダクション・Watch! CLMBの編集主幹として、アジアの新興国に関する書籍の制作に携わっている。
著書に、日本を訪れる中国人観光客について論じた「中国人ご一行様からのクレームです(三修社刊)」がある。

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