世界ガイド

LCCで行く中国=サービスは「安かろう悪かろう?」


2015年7月28日

LCCで行く中国=サービスは「安かろう悪かろう?」
LCCでの旅行はすっかり一般的となりました。
中国へもLCCで行けますが、さて、サービスはいかに?

日中間を飛ぶLCC・春秋航空

 路線網の急激な拡大で、日本でも着実に利用シェアが広がっている格安航空(LCC)。国内線だけでなく国際線でも片道1万円以下という切符があって、気軽に海外旅行が楽しめるようになった。日本と中国の間にもLCCが飛んでいる。運航しているLCCは、上海をベースにする春秋航空。同社は日本でもJTBと合弁で国内線を運航しているから、知名度も徐々に上がってきているようだ。
世界ガイド
春秋航空の機内

 春秋航空は手始めに上海から茨城空港に乗り入れて、日本でも大きな話題となった。2015年夏ダイヤでは、日本国内の9地点(東京/羽田、茨城、中部、大阪/関西、広島、高松、佐賀、札幌/新千歳、旭川)から、中国国内の11都市(鄭州、重慶、成都、泉州、蘭州、上海/浦東、青島、天津、武漢、西安、ウルムチ)にネットワークを広げている。中でも、中部国際空港(セントレア)からは、他の日本の空港から飛んでいない石家荘、合肥、フフホト行きなどの便もあって貴重な存在とも言える。

気になる運賃とサービス

 運賃についてだが、LCCなので「早く買えば買うほどお得」だが、頻繁にセールも行っているので、それにタイミングが合えば思わぬ安さでチケットが手に入ることもある。
 しかし、最も面倒なのは「手荷物の重さ制限」が極めて厳しいこと。同社の規定(2015年夏現在)では、「機内持ち込みとチェックインの手荷物合わせて15キロまで」となっており、すべての持ち物の重量をカウンターでチェックされる。規定を超える荷物のある人はあらかじめ同社のネット経由で超過料金を払っておこう。ネット割引価格が適用され少しは負担が減る。
世界ガイド
有料の機内食&お水。チケット購入時に支払いで720円!

 気になる「機内サービス」だが、「運賃が安いから、サービスが悪いのでは?」と思いがち。しかし、キャビンアテンダントは全員の名前を紹介したり、機内前方の「上級席」の搭乗客にはせっせとお菓子を配ったりと、それなりに一生懸命に働いている。食事は「おかず付きレトルトご飯」を温めたものを有料で販売、飲み物もすべて有料だ。これは同社に限らずLCCのお決まり。ただ、中国の会社だけあって「白開水(お湯)」は無料でくれる。ことばが通じないのが日本人には難点とはいえ、日本〜中国間の数時間のフライトなら「許容できるサービス」ではないだろうか。
中国に行く出張者の皆さん、旅の不安はこの本で解決を!

これで不安は解決! 中国ビジネス出張者マニュアル

春秋航空 LCC 格安航空

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • メール

  • RSS