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あれもこれもブロック? 中国のインターネット事情


2015年7月11日

あれもこれもブロック? 中国のインターネット事情
「あちこちブロックされている」と、諸外国から批判されている中国のインターネット。実際に現地で使ってみるとどうなのでしょうか? 仕事への支障も含め、現状を探ってみると……。

通信速度自体は割と良好

徹底的な管理がなされているとされる中国のネットだが、メールでのやりとりといった日常業務への支障はあまりない、と考えてよさそうだ。主要都市では地下鉄のトンネル内にさえもLTE網が完備されており、移動中もウェブサイトをチェックしたり、メールやメッセージの送受信もできる。では、当局がネットを管理することによる「面倒」について検討してみよう。

まるで使えないGoogle関連の機能

もっとも面倒だなあ、と思うのは、Google関連の機能がまるで使えないこと。語句での検索が不可能なだけでなく、Googleマップもきちんと動いてくれない。さらにGoogleメールのやり取りも不調と面倒なことこの上ない。Googleは2010年、中国から正式に撤退しているので、やむを得ないといえばそれまでだが、日頃日本で普通に使っているものが使えないのは困りものだ。
地図の代替案として考えられるのは中国の百度(Baidu)地図。これはとりあえず地図としての用は成すが、地名を入れるのに中国語簡体字のフォントで入れねばならないので、中国語が出来ない人にはハードルが高い。一方、アップルのiPhoneやiPadに組み込まれている地図は中国でも使えることもあるけど、表示の精度が低く、時として正しい場所を指さなかったりするから頭が痛い。

やはりSNSはダメ!

そして、SNSの類いが中国で全く使えないことは世界的に有名だ。FacebookやTwitterはもちろん全く通じない。その代わりとして中国に存在するのが「微博(Wei Bo)」や「テンセントQQ」、「微信(We Chat)」など。外国の小売業各社は、中国での商品の販促活動にはこのような中国独自のSNSを利用しているんだ。なお、これらのSNSに加入するための日本語のアプリもあるので、試してみてはどうだろう。
ご注意)本稿は、中国当局がネット上でさまざまな制限をかけることについて批判する意図はなく、実際にどんなことが起こっているかを客観的に伝えるために執筆した。

インターネット 中国

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