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4,000円の切符で上海に飛んでみた(後編)


2015年7月10日

4,000円の切符で上海に飛んでみた(後編)
格安航空会社の超格安チケットで飛んだ中国への旅。さあどんな結末が待ち受けているのでしょうか?

4,000円チケットの内訳は?

格安航空会社(LCC)春秋航空の佐賀→上海間のチケット代4,000円の内訳が気になります。
料金を細かく見ると、運賃が1,500円、税金と燃油サーチャージなどを合わせて2,500円となっています。この金額で荷物が25キロ運べるなら悪いディールではありません。ただし、持ち物(機内持込分を含む)の総トータルが25キロ、という規則なので要注意です。ちなみに25キロを超えた場合の追加料金は1キロ当たり1,000円取られます。

機内の食事はもちろん有料

LCCの特徴は機内の飲料や食事が全て別料金であること。春秋航空も例外ではなく、お金を出さねば水も飲めません。ただ、中国人にとって貴重な「お湯」は無料でもらえます。もっとも佐賀→上海間は1時間半足らずですから、飛んでいる間はしばし我慢でも。
ちなみに、有料で配られる「お弁当+お水」のセットは720円。中華風のおかず付きご飯と中国製のミネラルウォーターでなかなかボリュームがあります。しかも意外な売れ行きで、機内での加熱が間に合わないほどでした。
ただ、機内販売される飲食物のメニューは搭乗客に持ち去られるのか、座席数列に1枚しかなく、何を売っているのかよくわからないのが残念です。

気になる安全性は?

「安かろう、悪かろう」のイメージがつきまとうLCC。たしかに一部の会社は古い機材を使って無茶な運用をして、とドキドキしながら乗り込むことになったりもします。そういう点において春秋航空は比較的新しい機材を用い、乗務員もそれなりの訓練を行っているように見えます。したがって、いわゆるレガシーキャリア(従来からある航空会社)と比べ、極端に安全性が乏しいといった印象は受けませんでした。ただ、使用機材が「エアバスの中国工場」で組み立てられたもので、椅子の作りがどうもスタイリッシュでないのが気になりました。

不思議なリアクションも?

春秋航空は中国有数のLCCであるとともに、民間航空会社のハシリでもあります(ほかは皆、政府系なので)。他の中国キャリアにはない特色を出そうとしているのですが、機内でキャビンアテンダントの自己紹介をやったり、前方のちょっぴり上級なクラスの搭乗客に「花を摘みに行くようなカゴ」にお菓子を入れて配ってみたりと、「おやっ?」と思う不思議なサービスも展開。一生懸命にお客との距離を近づけようとする心構えは伝わりますが……。まだまだ他社サービスの研究が必要そうですね。

格安航空 LCC

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