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格安だったはずのロンドン五輪メーン会場、実は改装費が暴騰!


2015年7月9日

格安だったはずのロンドン五輪メーン会場、実は改装費が暴騰!
 2012年のロンドン五輪で使われたメーンスタジアム。廃材を大量に使い、格安に作ったはずが改装費がかさみ、意外な高コストに。ただ、その後のビジネスプランは盤石なようですよ。

最終工費は1300億円超?

 要らなくなったガス管などを資材として大量に用い「エコなスタジアム」が売り物のロンドン五輪メーンスタジアム。2016年からサッカープレミアリーグのウェストハムがホームグラウンドとして利用することが決まっていますが、座席を減らしてナイター設備を移動するといった改修を進めた結果、建設費と合わせた総額が7億ポンド(1365億円)を超える見通しとなっています。

 日本ではいま、新国立競技場の建設プランがずさんだと大騒ぎになっていますが、英国でも「見込み違い」との意見が出て来そうです。

維持費は十分カバーできそう?

 完成後の新国立競技場はいろいろな制限で年間50回程度しかイベントが組めず、年間20億円かかるといわれる維持費をどう捻出するかがすでに問題になっています。一方、ロンドン五輪スタジアムの跡地利用を巡っては、吟味に次ぐ吟味を重ね、入札者のうち「最も稼ぎそうな団体」であるプレミアのチームに使用を委ねた、という経緯があります。

 プレミアの場合、ホーム開催試合は必ず年間19回ありますし、FAカップなどのゲーム開催も当然見込めます。ここにコンサートやら他のスポーツやらを足して行くと「ピーク時には利用したくても空きがない」くらいにイベント予定がぎっしり詰まると予想されます。採算分岐点がいつ頃訪れるのかは残念ながら分かりませんが、少なくとも赤字を垂れ流し続けることは避けられそうです。

ラグビーW杯の会場に!

 イングランドでは2015年秋にラグビーワールドカップ(W杯)が行われます。ロンドンには、ラグビーの聖地・トウィッケナム、がありますが、なんと豪勢なことにW杯では聖地だけの開催ではなく、この五輪スタジアム、さらにサッカーの聖地・ウェンブリーでの試合が行われます。つまり、会場が「余っている」ので「わざわざ3カ所に振り分けて」実施するのです。それと比べたら日本の状況と言ったら………。

 4年先のことだとはいえ、どういうことになるのかドキドキしますね。

新国立競技場 ロンドン五輪 ラグビーワールドカップ

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