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4,000円の切符で上海に飛んでみた(前編)


2015年7月8日

4,000円の切符で上海に飛んでみた(前編)
日本でも普及著しい格安航空。4,000円ポッキリのチケットで中国に行ってみました。

新しい機体で意外と快適

超格安のチケットを出しているのは、上海を拠点とする「春秋航空」。同社は日本でもJTBと合弁で国内線を飛ばしており、徐々に名前が広まっているようですね。「中国の格安航空なんて危なそう」と思いきや、機体は新しく、前のシートとの間隔(シートピッチ)が多少狭いですが、2-3時間のフライトなら許容範囲でしょう。

乗客はほとんどが爆買い団

乗客は9割が中国人ツアー客で、日本人は1割ちょっと。「あまりに安いから上海に行ってみようと思った」という母娘がいましたが、あとはヘビーユーザーっぽい人々ばかり。空港関係者は「横浜からクルマに相乗りして佐賀まで来て、安いフライトに乗る中国人の里帰り客もいる」とコメント。無料で使える駐車場には、首都圏のクルマも結構止まっていました。

チェックインカウンターは大混乱

爆買いツアー客は、さまざまな「戦果」を持って空港へと現れます。春秋航空では、佐賀発に限り「個数不問でとにかく25キロまで無料で運ぶ」としているため、炊飯器を3つ、便座を2つといった買い方をした人には便利なようです。ちなみに日中双方のレガシーキャリア(既存航空会社)は23キロ以下の荷物を2個まで、と定めているため、ダンボール入りの家電品をいくつも持ち込んでは係員と揉めている様子をよく見かけます。
しかし、一人で荷物を4つも5つもチェックインするため、カウンターは大混乱。しかも、係員から搭乗券と荷物タグをもらってから、別の列で荷物検査を受けてから預けるという「他の空港では見られない方式」を取っているため、旅慣れた人の方が却って悩むようです。

免税店でもまだまだ爆買い

カウンターでは、荷物の重さを細かく神経質なまでにチェックするものの、ツアー客たちは免税店で最後の買い物に励みます。一人でお菓子10箱お買い上げ、といったことは当たり前。透明の免税店バッグにしこたま詰めて機内に持ち込むため頭上のロッカーはお土産で満杯となります。まぁ、中国では日本製の輸入菓子は日本価格の3倍近くしますから、「日本のものなら持てるだけ買いたい」と考えるのは無理もありません。(つづく)

爆買い 中国

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