７月のフランスは自転車レースで盛り上がる！

自転車ロードレース、日本ではあまりなじみがありませんが、ヨーロッパではとてもポピュラーなスポーツです。
日本でプロ野球の前夜の結果が職場で話題になるように、「昨日のレース、〇〇選手のアタック、よかったね」「今日は山岳だね」といった会話が普通に交わされます。子供たちも「プロの自転車選手になりたい！」なんて夢を持ったりします。

１カ月をかけて優勝者を決めるロードレースには５月のジロ・デ・イタリア、７月のツール・ド・フランス、９月のブエルタ・ア・エスパーニャと「グランツール」と呼ばれる３大会があり、それぞれに魅力があります。しかし、歴史やテレビ視聴者数などを考えるとやはりツールが頭ひとつ抜けています。

さて、実際に現場に行って観戦するとどんなことが起こるでしょうか？

目の前を自転車選手たちが走り抜けて行くのはほんの一瞬です。「ペロトン」と呼ばれる集団が通り過ぎるのは数秒間のことかもしれません。それでも、何時間も選手たちがやって来る待つ時間も含めて、生でレースを観ることは、とても素晴らしい体験です。
ツールのコースとなる街では、何日も前からその日の準備を進め、当日は朝からお祭りモードになります。

テレビ中継では映らないのですが、選手たちが走って来る１時間前には、各スポンサーによる「キャラバン」と呼ばれるパレードが行われます。各社が趣向を凝らした”山車”を用意、沿道の観客に向かって記念品を投げるので、辺りは騒然となります。

2015年のツールは７月４日、オランダのユトレヒトからスタート。最終日７月26日まで。200人余りの選手が厳しい闘いに挑みます。

公式サイト
http://www.letour.fr/us/