世界ガイド
巣内尚子(すないなおこ)
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ストリートチルドレンに職業訓練を(3) ベトナム各地から集まる訓練生たち


2016年1月4日

ストリートチルドレンに職業訓練を(3) ベトナム各地から集まる訓練生たち
ハノイにある職業訓練施設を見学、そこに集まるのは地方の若者たちでした。
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念願叶い、やっとKOTOのハノイ市タイホ―区にある職業訓練センターを訪れることができた。そこでまず教えてもらったのは、職業訓練に参加する若者たちがベトナムの各地から集まってくるということだった。これは、言い換えれば、職業訓練をこれまで受けられないきた若者たちがベトナムの各地に存在するということだ。

開発の遅れと若者支援の不足

職業訓練を受ける訓練生は、ベトナム北部に位置するタインホア省、ハティン省や、ベトナム建国の父と言われる故ホー・チ・ミン国家主席の出身地であるゲアン省などの出身者だ。
商業施設やオフィスビルが立ち並び経済発展著しいベトナム南部の商都ホーチミン市や首都ハノイ市などに比べて、こうした地域はまだまだ開発で後れをとっているとされる。
ゲアン省は気候が厳しく貧しい土地とされるものの、教育熱心な土地柄で人々の上昇志向が高いとされる。ホー主席のほか、ベトナム独立運動を推進して1900年代前半に来日し、日本に留学生を送る「東遊運動」を進めたファン・ボイ・チャウの出身地でもある。
ただし、開発が進んでいないことから、都市や工業団地の集積する地域へこうした地方部から多数の出稼ぎ者が流入している状況で、貧困層の若者への支援の手はまだ足りないと言われている。

南部メコンデルタからも

KOTOハノイに次いでベトナム南部のホーチミン市に設立されたKOTOサイゴンは、2010年1月に初めての訓練生を受け入れた。訓練生の多くは、ベトナムの中部や南部から来ており、中部のダナン市や中部高原ラムドン省などの出身者という。
ダナン市はハノイとホーチミンに続くベトナム第3の都市とも言われる。
ただし、一般に中部地域は、ゲアン省がそうであるように、北部や南部に比べて気候の厳しさや開発の遅れなどから、庶民の暮らしは決して楽ではないと言われている。
このほか、ベトナムのコメの主要産地となっている南部メコンデルタの各省などから訓練生がやってくるようだ。(続く)

ベトナムの若者支援

巣内尚子(すないなおこ)
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