世界ガイド
世界ガイド編集部
世界ガイド編集部

ホームページ

「ラグビー日本代表が南アに勝った」とはどんなことなのか?


2015年9月20日

「ラグビー日本代表が南アに勝った」とはどんなことなのか?
「ラグビー日本代表、南アに大金星」というニュースがネット上をにぎわしています。いったいどんなことなのか、ラグビーファンのひとり、星野幸詩さんがまとめてくれました。
ネット上をラグビーネタが駆け巡っていると思うので、ラグビーにあまり関心がない人むけに、日本が南アフリカに勝った試合になぜそこまで騒ぐのかまとめておきます。

世界ガイド
▲ラグビーW杯、イングランド大会で南アフリカに34−32で勝利したラグビー日本代表▲

ラグビーは番狂わせがほとんどないスポーツ。ランキング3位の南アフリカをランキング13位の日本が勝つことは可能性としては極めて低い。それに勝った。奇跡ということばはこの試合のためにある。


日本はワールドカップで24年ぶりの勝利。しかも前回勝ったのはあまり強くないジンバブエ。


単に勝ったのではなく勝ち方も劇的。先行する南アフリカにくらいつき、最後の最後にロスタイムで逆転。


日本代表の気迫が凄かった。参加国で最も大きい南アフリカの選手に2人3人と低いタックルで刺さった。


最後の最後に足が止まったのは南アフリカだった。素質に劣る日本代表は早朝から4部練習という鬼のような合宿を経た。それを知っていたから余計泣けた。


野球やサッカーみたいなメジャースポーツみたいに露出が多くないラグビーファンは多かれ少なかれ卑屈になっている部分がある。事実ウェールズ代表に勝って歴史的勝利というときもマスメディアからそれに値する扱いを受けてこなかった。今度こそはという思いがある。


いままでラグビーワールドカップは強豪国でしか開催されなかった。2019年の日本開催はもちろんうれしいが、代表が弱いと肩身が狭いもの。これで胸を張れる。別に僕が頑張ったわけじゃないけど。

⑧スクラムでの早い球出しや
効果的なキックの活用、12人モールと、いままではあまり見ない戦法をこのために用意していた。細かいことはともかく、戦術采配がどんぴしゃだった。


すでに書いたが、この勝利は日本ラグビー史上最大の番狂わせだが、世界のラグビーでも史上最大だと思う。つまりあり得ないことが起きた。世界中のラグビー関係者だけでなく、メディアが大々的に報道している。これから外国人にこのネタふられることもあるから一応どんなことなのか知っていても悪くない。全然悪くない。


いままでラグビーの試合を何百みたか分からないが間違いなくこれが最高の試合。だからこの試合を観る人は最高の上澄みだけをすくえるので非常においしい。
【写真:ラグビーW杯イングランド大会を楽しもう 4年後の日本大会に向けて著者、さかいもとみ氏提供】

ラグビーW杯 ラグビーワールドカップ ラグビー日本代表

世界ガイド編集部
世界ガイド編集部

ホームページ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • メール

  • RSS